人生には〝貯めどき〟と〝使いどき〟があるんです

「毎月、決まった額を積み立てていき、収入が増えれば積み立て額も増やす」これが理想ですが、現実にはこれまでどおりの額を積み立てていくことさえむずかしくなる時期があります。一般的には、子どもの大学受験に向けた塾代などの費用がかさむ高校時代から、大学を卒業するまでの期間は家計が非常に苦しくなります。

住宅ローンの返済が重なっていたりすると、なおさらです。あなたが今は独身でも、長期の積み立て投資は10年、20年先を思い描きながら行なっていくので、こうした将来の大きな出費は無視できません。 子どもがどんな進路を歩むかでスタート時期と終了時期は異なりますが、子どもの教育にお金がかかる時期が人生最大の出費期間です。この時期に家計がひっ迫するのはしかたのないことなので、この期間は積み立て額を減らすという選択も必要です。

iDeCoとつみたてNISA、どちらを減らす?

積み立て額を減らしたり増やしたりする調整は、まずはつみたてNISAで行なうのが便利です。証券会社や銀行のウェブサイトで積み立て額を変更したり中断する手続きを行なうと、多くの場合は翌月から反映されます。iDeCoも年に1回だけ積み立て額の変更が可能ですが、書類の提出が必要です。また、原則として途中でやめてお金を引き出すようなことはできません。

iDeCoの積み立てを一時的に停止することは可能ですが、これには複数のデメリットがあります。まず、積み立てを停止している間も手数料はかかります。そのため、これまで積み立てた資産から手数料が取り崩されてしまいます。また、積み立てを停止している期間は、一時金を受け取る際の非課税枠を計算するもととなる加入期間としてカウントされません。

積み立てた資産を老後に一時金で受け取るときに、iDeCoに加入していた期間が長いほうが非課税枠が大きくなります。このため、積み立ての停止はなるべく避け、掛金の変更で対応しましょう。証券会社や銀行に連絡し、掛金額変更届を提出します。掛金の下限は5000円で、それより少なくすることはできません。また、変更が反映されるまでには数か月かかり、もとに戻すときも同じ作業をしないといけません。まとめると、『iDeCoとつみたてNISA 減らす順番』の図に示したように対応します。


【出典】『ほったらかしで3000万円貯める! お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ) 日本文芸社刊

結局、一般NISA・つみたてNISAどっちがいいの? チェックリストで自分に合う投資を確認!

今や7人にひとりがNISAの口座を持っているといわれていますが、そもそもNISAとつみたてNISAの違いが分からず、どちらを始めるか悩む方も多いのではないでしょうか。

下のチェックボックスにチェックをいれて、自分にあう資産形成を確認しましょう。

□ 投資できる商品が多く、戦略の幅が広い
□ 投資商品は、国の基準を満たした投資運用向け
□ 投資先や投資のタイミングは自分で決めたい
□ 自動で投資してくれて手間がかからないものがいい
□ 投資先を考える時間を節約したい
□ まとまったお金を投資したい
□ 将来を見据えてじっくり投資したい

結果はマネーブックでチェック!

最近よく耳にするNISAやiDeCo。

でもどんなものなのか全く分からないし、商品を選んだり難しそうだから・・・・・・と感じている方も多いはず。

だけど、銀行にお金を預けているだけではなかなか増えないのが現実。

この小冊子では、NISAとiDeCoの仕組みをマンガでわかりやすく解説。

はじめて資産形成をする方や、資金計画の見直しをする方にもお役立ていただける一冊です。