人体で最も長い臓器で、伸ばせば6〜7メートル お腹でからまらないのは腸間膜のおかげ

小腸(しょうちょう)は「十二指腸(じゅうにしちょう)」「空腸(くうちょう)」「回腸(かいちょう)」からなる消化器官です。十二指腸を除く小腸のうち、前半の4割が空腸、後半の6割が回腸で、回腸のほうがやや長くなっています。小腸は、体内では縮んでいるので3メートルほどですが、縮みを伸ばせば長さは6〜7メートルになります。これほどの長さがあっても、小腸がからまることなくお腹に収まって活動できるのは「腸間膜(ちょうかんまく)」のおかげです。腸間膜は小腸を包み、支えている薄い膜で、腹部の後壁からカーテンのようにぶら下がっています。腸間膜の裾(すそ)にはひだがたっぷりあり、そこに包まれている小腸は6〜7メートルもの長さがあっても十分に収まります。また、小腸がダラリとたれ下がることがないのも、腸間膜によって吊り上げられているからなのです。

小腸の主な役割は栄養素の消化吸収

小腸の役割は主に2つで、1つめは胃から送られてきた粥(かゆ)状の消化物をより細かく分解し、最終的な消化を行なうことです。小腸に届いた粥状の食べ物は、数時間かけて十二指腸から回腸の出口まで通過します。この間に栄養素や水分の吸収が行なわれます。栄養素の吸収は、主に空腸で行なわれます。もう1つの小腸の役割は、水分を吸収してから、大腸に送ることです。水分は飲食物から摂ったものはもちろん、体内で分泌された唾液(だえき)や胃液、胆汁(たんじゅう)なども吸収されます。こうして腸に入った水分の約8割は小腸で吸収され、残りは大腸(だいちょう)で吸収されます。

長い長い消化の管「小腸」 十二指腸

小腸のはじまりの部分。指を横に12本並べた長さといわれる

空腸

十二指腸を除く小腸のうち、前半の4割

回腸

十二指腸を除く小腸のうち、後半の6割

長い長い消化の管「小腸」『眠れなくなるほど面白い 図解 解剖学の話』

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気になる中身を少しだけご紹介!耳はどんなふうに働いて音を感じるの? 空気の振動を電気信号に変換させ聴覚を生む いくつもの器官を通って脳に辿り着く

耳の最初の役目は、音を集めることで、そのはたらきをしているのは外側に張り出している「耳介」です。耳介は、音を集めるアンテナで形がぼこぼこしているのは、音を正確に聞き取るためだといわれています。音の正体は音波という空気の振動です。耳介で集められた音波は、外耳道を通り、その先にある「鼓膜」にぶつかると、今度は鼓膜を振動させます。振動は、鼓膜の先にある「耳小骨」というヒトの体のなかで最も小さい骨に伝わります。耳小骨の先には、渦巻き状の「蝸牛」があり、振動が伝わると、なかにあるリンパ液が振動し、蝸牛のなかにある有毛細胞をふるわせます。この有毛細胞はピアノの鍵盤のように音程順に並んでいて、感知した振動の内容を電気信号に変換します。それが神経を通って大脳に伝わり、音として認識されるのです。

耳が遠くなるのは、有毛細胞の衰えが原因

年を取っていくと、耳から入った音が脳に辿り着くまでの間に、さまざまな問題が発生するようになります。なかでも耳が遠くなる最大の原因は、蝸牛にある有毛細胞の衰えです。有毛細胞は蝸牛の入口に近いほど高い音、奥に行くほど低い音に反応するしくみになっていますが、どんな音も同じように入口から入ってくるので高い音を担当する細胞ほどダメージを受けやすくなります。そのためヒトは、年を重ねるごとに高い音から聞こえにくくなっていきます。

音波が聴覚に変わるしくみ

①音波が鼓膜に届き、鼓膜が振動する
②耳小骨が鼓膜の振動の力を増幅する
③ふるえが蝸牛のなかを巡り、電気信号に変わる
④電気信号が内耳神経を通って脳に伝わる

耳はどんなふうに働いて音を感じるの?『眠れなくなるほど面白い 図解 解剖学の話』

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解剖学は,医師や看護師、整体師、介護士、栄養士など医療・健康職や、トレーナー、ヨガ指導者など、スポーツ関係者が身に付けておくべき専門知識で、資格試験の科目です。いま、多くの人が勉強している解剖学のディープな面白さを、一般の人に向けて、ゆるくて楽しいイラストを使い、わかりやすく図解します