2004年から球場アナウンスを担当し、特に近年はメットライフドームでの杉谷拳士選手(日本ハム)に対する「杉谷いじり」で一躍有名になったのがウグイス嬢の鈴木あずささん。そのユーモアセンスから、2018年にテレビで放映された「珍プレー好プレー大賞」ではなんと大賞に輝きました。

そんな鈴木さん、実はライオンズの社員なんです。ウグイス嬢の舞台裏ってどんなもの?自分の仕事を通じてライオンズに抱く夢は?鈴木さんの思いを、編集部が聞いてきました。

固定概念にとらわれない。「好き」を磨けば、スポーツにつながる。

ーー改めて、プロ野球の世界にはいろんな仕事があって、入り口もさまざまだということを実感します。

鈴木:私はやっぱりスポーツが大前提として「好き」なんですよね。昔、野球に興味を持つのと同じくらいのタイミングでソウル五輪をテレビで見て夢中になったんです。勉強や仕事で忙しかったり疲れていてもつい見てしまう、引き込まれてしまうスポーツの魅力って何なんだろう?と思っていました。スポーツには人を元気にさせる力がありますよね。

ーー本当にそう思います。オリンピックも鈴木さんの原点だったのですね。

鈴木:競技はもちろん、施設にも目が行っていましたね。大きいものが好きなんですかね?(笑)スピードスケートのリンクでも、フィギュアスケートのアリーナでも、テレビや写真で見ていたものを実際に見たときの感動って大きいじゃないですか。ああいうのが中毒になってしまう。野球にしても、そういう部分があると思います。

ーー施設やスポーツが好きな気持ち、そしてガイドの経験。全てが今につながっていますね。

鈴木:ただ、これからスポーツ業界に携わりたいと思っている人が「スポーツをしていなければならない」「スポーツ業界の勉強をしなきゃいけない」ということはないと思っています。例えば車や語学など、一見スポーツとは関係なさそうな分野に興味があったとしても、それをどれかに絞って辞める必要はない。むしろその知識を少しずつでもいいから磨いて、いっぱい増やしていく。そうするとどこかに扉ができてスポーツにまたつながったり、やりたいことが具体的に見えてくると思うので、今は好きなものを追いかけてほしいと思います。私も大学は国文学科ですし。

ーーそうなんですか?

鈴木:はい。そこから全然違うものに興味を持って中国に留学したり、バイクに乗りたいと思って免許を取ったりしました。スポーツにこだわらずに、自分がただ1つ好きだって言えるものや、これだったら誰にも負けないみたいなものを身に着けるほうがいいんじゃないかな。

「当たり前」を大切に。鈴木さんの抱く「ウグイス嬢像」とは

ーー鈴木さんがウグイス嬢をやっていて、やりがいを感じるのはどんなときですか。

鈴木:やはり、自分がアナウンスをしていてお客様が盛り上がってくれる瞬間です。大歓声で自分の声が聞こえないようなシーンでは、本当にドキドキしますね。ライオンズの選手たちはもちろん応援していますが、近年のホームゲームでは男性DJの方とタッグを組んでいて、自分はビジターチームのアナウンスをすることが多いので、プロ野球の全ての選手をリスペクトしています。選手がケガなどから復帰したときに、自分のアナウンスでビジター席が盛り上がる。そういうのを目の当たりにすると、ジーンとするものがありますね。

ーー今後、この仕事にどのように関わっていきたいですか。

鈴木:今は新しいことを考えるよりも、ファンの皆さんの中にある「当たり前」を大事にしたいと思っています。メットライフドームに来たら私の「ご来場ありがとうございます」というアナウンスが流れて、試合も当たり前に始まって、当たり前に流れていく。急に「あれ?」という違和感があると、ファンの方が落ち着いて試合を見られなくなってしまうと思うんです。DJの方も大いに盛り上げてくれるので、私は試合をちゃんと始めて終わらせる役割に今は徹したいです。

【PROFILE】
鈴木あずさ(すずき・あずさ)
北海道出身。埼玉西武ライオンズ社員。2004年からホームゲームでのウグイス嬢を務める。日本ハム・杉谷拳士選手への「杉谷いじり」はメットライフドームの名物になっており、「中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2018」(フジテレビ)では珍プレー大賞を受賞した。スタジアムやアリーナなどの「大きい建物」が大好き。

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