戦力外通告選手の現在地

大物の移籍、現役引退、セカンドキャリア…

野球に限らずプロの世界はとても厳しい。そして、単純明快で非情だ。結果を出せば破格の年俸を手にできるが、そうでなければ容赦なく戦力構想から外れてしまう。昨季はコロナ禍も影響してか、戦力外通告を受けた選手は例年より多く、外国人を含めるとその数はおおよそ150人。年が明けてプロ野球界は新戦力や自主トレなどの話題でもちきりになっているが、その陰で戦力外通告を受けた選手達の多くは去就がはっきりしていない。

例年にない厳冬なのか、昨オフに戦力外通告を受けたおおよそ150人。気になるあの選手達の今を追う。

突如の退団発表は一軍出場へのこだわり

内川聖一/東京ヤクルトスワローズ
2020年2軍成績:42試合 32安打
1本塁打 17打点 打率.327

昨季、まさかあの選手が……と思わせたのが内川聖一である。WBCに3度出場し、セ・パ両リーグで首位打者獲得などタイトルは数知れず。昨季のキャンプ中に膝の違和感を覚えたとしても内川聖一ほどの大物が1軍の試合に出られないほどソフトバンクの選手層は厚かったことは確かだ。ポストシーズンでもお呼びのかからなかった内川は、2軍最終戦でフライング気味にソフトバンクのユニフォームを脱ぐと明言した。一部では球団との間で確執が囁かれており、出場機会を求めての退団である。

今年39歳になり、16年以降1軍では3割の壁を越えられないでいるが、打撃技術の高さはまだまだ健在。昨季も2軍で打率・327と上々の成績を残しており、客観的に見て「まだまだやれる」選手だろう。現に退団発表後はすぐに他球団からのコンタクトがあったようで、早々とヤクルト入りが決まった。今季は古巣を見返す大活躍を期待したい。

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