体を温めるアイドル食材

身近な、いつも食べているものにも、体を温める食材はいっぱいあります。なにげなく口にしてはいたけど、もっと効果を感じたい、合理的に食べたい、と思いませんか? 切り方や調理方法で栄養価が変わるので、これを参考にしてぜひ、実践してみましょう。

【にんにくの芽】アリシンとβカロテンの共存で若返り効果も

●油を使った料理で活性酸素を除去
にんにくの芽は「茎にんにく」とも呼ばれ、緑葉食野菜に分類されます。実際はにんにくから出る芽、ではなく、にんにくが花をつけるために、伸ばす茎の部分をさします。にんにくは花を咲かせるために茎を伸ばしますが、花が咲く前に切り落とされ、流通します。栄養素はにんにくとほぼ同じで、においのもととなるアリシンは糖質の代謝を促し、ビタミンBと結合することで疲労回復や滋養強壮などに効果を発揮します。

また、殺菌効果や抗酸化作用もあるので、さまざまな病気の予防、改善も期待できます。ただひとつ、にんにくとの違いは、目や粘膜を健康にしたり、活性酸素を除去する働きのβカロテンが豊富に含まれていることです。

【Point】豊富な食物繊維で腸をきれいに!
にんにくの芽には代謝を高めて血糖値の上昇を穏やかにする食物繊維もたっぷり、肥満予防にもなります。

保存方法

●下茹でして冷凍すれば長期保存も可能
湿らせた紙で包み、ビニール袋に入れて野菜室で保存します。2〜3日中には食べ切りましょう。長期保存したい場合、食べやすい大きさに切り、サッと茹でて冷まし、バットなどに重ならないように並べてラップをして冷凍します。凍ったら密封袋などに移し入れ、冷凍庫で保存します。1か月ほどは保存可能です。

おすすめの切り方&調理方法

●小さ目のぶつ切りでアリシンを引き出す
アリシンは細かく切ることで威力を発揮しますが、にんにくの芽はみじん切りにすると食べにくいので、小さ目のぶつ切りがよいでしょう。βカロテンを豊富に含んでいるので、油との相性は抜群。他の食材と一緒に油で炒めて食べます。にんにくと比べてにおいが弱いので、サッと茹でておひたしや、和え物にしてもおいしく食べられます。

・ぶつ切り炒め物など

おすすめの食べ合わせ

●にんにくの芽+エリンギ
βカロテンとカリウムで高血圧や骨粗しょう症を予防。

●にんにくの芽+玉ねぎ
アリシンのダブル効果で血液サラサラ!

にんにくの芽メニュー例

にんにくの芽と豚肉のオイスター炒め、サイコロステーキのにんにくの芽炒め、梅肉和え、おひたし、牛肉巻き、白麻婆豆腐、タコとにんにくの芽のガーリック炒めなど。

【書誌情報】
『図解 カラダを温める食べ物』
著者:石原結實 医学博士/イシハラクリニック院長
レシピ/料理:藤沢セリカ

近年、低体温が病気を招く原因となり、体温が上がると不調が改善=健康になるといわれている。医師である著者が、身体を温める30種以上の食材をクローズアップし、食材ごとの成分や効能、また、調理法や切り方・保存法・食べ合せによる最適な摂り方を紹介、解説する。