笹川スポーツ財団は5月26日、2020年8月から9月の調査に基づく「好きなスポーツ選手」のランキングを発表した。第1位は羽生結弦で全体の7.8%が回答し、イチロー(7.5%)、大谷翔平(5.1%)、大坂なおみ(4.9%)、浅田真央(4.2%)と続いた。

「羽生結弦」人気が続く

羽生結弦の第1位は前回2018年に引き続き2回目。大坂なおみは今回初めてトップ20に入り、4位に躍進した。イチローと浅田真央は2010年以降の6回の調査で全てトップ10入りし、安定した人気度を示している。

その他トップ10には、池江璃花子(2.0%=7位)、渋野日向子(1.8%=8位)、坂本勇人(1.6%=9位)、リオネル・メッシ(1.4%=10位)が新たに入った。

大坂なおみは2020年の全米オープンで2年ぶりに優勝。笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所の宮本幸子研究員は、「BLM(Black Lives Matter)運動支持の表明でも大きな話題となった。高い競技力や世界での活躍に加えて、記者会見やSNSで発信されるメッセージにも注目が集まっている」と分析した。

また、池江璃花子は2019年2月に急性リンパ性白血病を公表し、長期療養を経て2020年8月にレースに復帰。大きな応援を集めていた。その後、今年4月には日本選手権兼オリンピック選考会で4冠を達成し、東京オリンピック代表に内定している。

「長く根強い人気の選手が含まれる」

「好きなスポーツ選手」は、笹川スポーツ財団が2年ごとに実施する「スポーツライフに関する調査」の中で尋ねられる。2020年版の調査は8月28日から9月23日の期間、全国の18歳以上の男女3,000人を対象に行われた。「好きなスポーツ選手」は全体の74.9%にあたる2,246名から回答を得て、489名の選手名が挙げられた。

「上位には調査時に活躍する選手に加え、長く根強い人気を誇る選手が含まれるのが特徴」と、先出の宮本氏。

性別で見ると、男性回答者の今回1位は「イチロー」。2002年から今回調査まで全て男性の1位を獲得しており、引退後も不動の地位を築く。「2019年に引退したものの今回も(全体で)2位となり、2010年から6回の調査すべてで3位以内にランクイン」(宮本氏)。

女性では1位の羽生結弦以下、浅田真央(2位)、宇野昌磨(11位)、髙橋大輔(19位)と、トップ20にフィギュアスケート選手が4名と多い特徴が見られた。

年代別では、60歳代と70歳以上で「長嶋茂雄」がトップ10入りし、根強い人気を示した。各年代でトップ10位に入ったのは羽生結弦、大谷翔平、浅田真央の3名で、「あらゆる世代に人気のアスリート」であることが改めて判明した。

■好きなスポーツ選手 2020(全体:n=2,246)

順位 選手名
1 羽生 結弦(フィギュアスケート)7.8%
2 イチロー(野球)7.5%
3 大谷 翔平(野球)5.1%
4 大坂 なおみ(テニス) 4.9%
5 浅田 真央(フィギュアスケート)4.2%
6 錦織 圭(テニス)4.0%
7 池江 璃花子(水泳)2.0%
8 渋野 日向子(ゴルフ)1.8%
9 坂本 勇人(野球)1.6%
10 リオネル・メッシ(サッカー)1.4%

初出=「HALF TIMEマガジン」
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