一般の消費者相手の新規事業で悩みの種となるのは、いかに周知し集客につなげるか。ただし、そのサービスへの需要が本当にあるのか、見極めも大切です。人気コンサルの永江一石さんは、自身のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』に届いたダイエット成功後の体型維持をサポートするパーソナルトレーニングの集客方法の相談に対して「ニーズがない」とズバリ。さらにオンラインにすると、パーソナルトレーニングの長所がなくなってしまうと、ビジネスモデルそのものの再考をオススメしています。

オンラインパーソナルトレーニングの是非について

Question

shitumon

新規事業として、ダイエット成功後の体重維持をサポートするパーソナルトレーナー事業を検討しています。ライザップのような短期間で体重を落とすジムが流行っていますが、結局は無理して減量しているだけで、リバウンドしてしまう人が少なくないように思います。

正しい知識を持ってモチベーション維持さえできれば、対面のハードなトレーニング無しでも無理なく体型をキープできます。まずはオンラインのパーソナルでおこない、最終的にはオンラインサロンのような1対多人数の形態にしていけたらと考えています。

最初の集客方法はどのようにするのが良いのかアドバイスいただければと思います。よろしくお願いします!

永江さんからの回答

体型維持への関心が高い人は実は少なく、パーソナルは対面のハードなトレーニングを期待して利用されているはずなので、ビジネスモデルを考え直した方が良いように思います。

そもそも痩せた後の体型維持って皆あまり意識しておらず、太ったらまた行けば良いくらいに感じていると思います。むしろライザップ落ちの人は(食事制限で贅肉を落とした人は)次は筋肉をつけたくてトレーニング先を探し、ライザップのフォローアップのコースなどを利用しています。

ですので、ダイエット後のニーズは体型維持よりも筋力トレーニングにありそうですが、対面のパーソナルトレーニングの価値は、厳しいトレーニングを強制的に実行させられることにあります。

わたしも4年やっていて身に染みていますが、対面で強制力を持ってやらされるからこそ厳しいトレーニングを続けられるんです。逆に自分一人でもできるくらい楽なら続けていません(実際にわたしの周りの人でもオンラインのパーソナルトレーニングが続いている人を見たことがありません)。

オンラインでは、受講生の筋肉量を測ったり、筋肉の状態を見ながら個別最適なトレーニングをするのは難しいですし、コミュニケーションでモチベーションを上げるといってもお話を聞くくらいになりたかが知れています。YouTubeのエクササイズ動画を見るのと大して変わらずお金を払いたいと思う人はかなり少ないでしょう。

集客も「1ヶ月で痩せたい」とか「失敗しないダイエット」などで検索するユーザーは多いですが、痩せた後の体型維持で検索するユーザーはほとんどいないので、リスティング広告を出してもそもそも予算を使い切れないと思います。SNSなどで数万人のフォロワーがいるくらいじゃないと集客は難しいかと。

ですので、集客の前にビジネスモデルを再考した方が良いというのがわたしの考えです。ハードな筋トレを続けられる強制力が求められているからこそ、パーソナルトレーニングは成り立っていると思います。

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