新型コロナ感染症の拡大により、数年前に比べて日本を訪れる中国人の数は激減しました。その影響を受けて、静かになってしまった場所のひとつが大阪のミナミです。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、著者の佐藤きよあきさんが、たくましく生きる在日中国人がコロナ禍でも負けずに商売を続ける「ネオ中華街」について紹介しています。
コロナがキッカケとなった、「ネオ中華街」誕生の瞬間!コロナが発生して、日本から訪日外国人の姿が消え去りました。
多くの中国人で賑わっていた大阪・ミナミも活気のない静かな街となってしまいました。
この地域で中国人相手に商売をしていた人たちの中には、在日中国人も多くいて、彼らも姿を消してしまいました。
どこに行ったのでしょうか。
華僑と呼ばれる、中国の商売人である彼らが、何もせずに耐えているとは思えません。
別の商売を別の場所でやっているはずです。
そんな彼らを探していると、すぐ近くで発見しました。
大阪・ミナミの東側、島之内という地域で、新たな商売を始めていました。
中国惣菜のお店、中国食材のスーパー、東北料理店、四川料理店、火鍋屋、羊串屋、ホルモン専門店、手づくり餃子のお店など。
ほとんどが飲食に関連するお店です。
こうしたお店の9割のお客さまが中国人だと言います。なので、メニューが中国語のみとなっています。
訪日客がいなくなったのに、中国人ばかりが集まるのはなぜでしょう。
ここに来る人たちは、在日中国人なのです。
コロナで中国に帰国できなかった人が、自国の味を求めてやって来るのです。
経営者もそのことを想定して、あえて「ガチ中華」を提供しているのです。
そんな中華料理店が、現在数十店舗できています。
この3年ほどで一気に開店したのです。
そのせいか、この辺りの通りを歩く人の6〜7割は中国人だと言います。
日本語が話せなくても生活できるとまで言われます。
新たな中華街の誕生です。
しかも、日本三大中華街のように、日本人向けの味にはしていません。
中国人相手のガチ中華。
いま、巷でもガチ中華が注目されているので、この中華街にも日本人がたくさんやって来るのではないでしょうか。
ガチ中華の街は、これまで日本には存在しませんでした。
かなり注目度の高い街になっていくのではないでしょうか。
まだ誕生したばかりで発展途上ですが、これから急激にお店が増え、大阪における確固たる地位を築くはずです。
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