今年のGWは行動制限がなく、人の動きが活発でした。飲食店を営んでいる人にとっては追い風になったかもしれません。そんな中、GWに日販300万円を売った企業があると紹介するのは、船井総合研究所でかつて史上最年少にてフード部のマネージャー職を努め、現在は京都にて外食・中食業態を複数経営する堀部太一さん。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、その企業の取り組みや実際に必要な回転数まで解説しています。
GWに日販300万円売った企業の取り組みGW商戦で良い事例があるので共有します。
日販300万円売った店舗の取り組みです。
■立地条件
ショッピングモールでの出店店舗です。
路面と違い、どうしても箱自体の集客に 良くも悪くも依存する立地でもあります。
今回の出店モールに関してはかなり追い風。とはいえ他店舗は300万円までも売っておらず、大きく伸ばせたポイントがありました。
■売上の方程式と各種ポイント
先に結論と重要なポイントから記載します。
売上=客数×客単価 最もシンプルな形で見ると下記になります。
300万円=1,500人×2,000円
→店内:200万円=1,000人×2,000円
→テイク:100万円=500人×2,000円
上記を実現しようとすると、 必要なポイントが下記となります。
・1,500人前準備する食材調達力(しかもGW)
・客単価が高くても集客できる業態力
・客単価が高くても回転が取れる業態力
・オーダー時間を短くするレジ回転率
この辺りを深掘りして見ていこうと思います。
■業態力に関して
まず上記の客数に対して、 自社内製で仕込み・調理をフルでやるには 別途工場がないと厳しいと言えます。
上記をやれば確かに原価率は下がります。しかし工数がかかってしまう分、 対応工数の上限がどうしても 客数の上限になってしまいます。
つまり。
あくまでも食材をそのまま 横流しできる業態でなければ難易度は高くなります。
かつ5分以内提供がKPIになってくるため、それも実現できるのがポイントとなります。
そうなってくると、
丼・カレー・フライヤー業態。
この辺りが業態として絞り込まれてきます。
こちらに関しては「丼=海鮮丼」の切り口となります。
■必要な回転数
営業時間:10時〜20時半
席数:35席 店内1,000人の客数を35席で実現しようとすると、 28回転が必要になります。
必要回転数=客数÷席数 28回転=1,000人÷35席
これを実現するのがポイントでした。
■回転数を実現するKPI
・レジ対応時間:1分以内
・商品提供時間:3分以内
上記で行けば、入店後4分で料理の提供が可能に。
後はお客様のお召し上がり時間次第ですが、 20分もあれば余裕を持って回転が可能ですーー (『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2023年5月8日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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