新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、「Go Toキャンペーン」をめぐり批判を受けている政府自民党。その一方で、党内の最高権力を握る二階俊博幹事長が、今慌ただしく動いている。ポスト安倍と呼ばれる次期総理大臣候補たちや、党の重鎮たちとの会食を頻繁に行っているのだ。ポスト安倍候補の“二階詣で”であるだけではなく、その裏には二階氏のある思惑が浮かび上がってくる。それは二階氏の「幹事長続投」だ。

二階幹事長の動きが活発化

二階氏は15日夜、銀座のステーキ店で麻生太郎副総理兼財務相らと会食。二人だけではなく、二会派、麻生派から複数議員がそれぞれ参加したという。過去には麻生氏の地元・福岡県知事選挙で対立をするなど、決して良好な関係ではない二人。二階氏と麻生氏はお互いにけん制し合う仲といって良い。

そんな両氏が何を話し合ったのか? 15日付の時事通信は、会食に参加した二会派の河村建夫元官房長官の話として、「立憲民主党と国民民主党の合流の動きに話が及んだものの、衆院解散・総選挙の時期や自民党役員人事は話題に上らなかった」と報じている。もちろんそれはただの表面的な話だろう。お互いの腹の内を探りながら、二階氏の狙いは自身の存在感を高めることにある。

ポスト安倍候補者たちと二階氏の思惑

ポスト安倍の候補者たちも続々と二階氏との接点を持ち始めた。すでに大きく報じられている通り、安倍内閣とは距離を置いてきた石破茂元幹事長が9月に予定されている自身の政治資金パーティーに、二階氏の講演を依頼。明らかに次期総裁を睨んでの二階氏へのすり寄りにほかならない。

それに対し、二階氏は「石破氏は将来さらに高みを目指して進んでいただきたい期待の星」と持ち上げるなど、お互いを利用し合おうとしている構図が見えてくる。

また、新型コロナウイルスの対応をめぐって隙間風が吹いていた岸田文雄政調会長とも、今月2日夜に会食をしている。二階、岸田両派閥のメンバーが集い、党運営を巡って意見を交わしたとみられる。今やすっかり影が薄くなってしまった岸田氏だが、次期総理大臣の座を狙う一人。ポスト安倍として後方支援が欲しい岸田氏、幹事長の座を死守したい二階氏、お互いに良い距離感を持っておきたい思惑があるだろう。

二階氏は「トップを目指すのだから。前途洋々、次に期待する」とこちらも岸田氏を持ち上げた。

ポスト安倍や政権中枢だけではない。二階氏は下村博文選対委員長や稲田朋美幹事長代行を中心とする議連の会合にも参加するなど、まるで党内の全方向を味方につけようとしているようだ。

二階氏が目指すのは幹事長続投

二階幹事長の任期は今年の9月まで。自民党の幹事長は党の人事と資金を一手に握る。選挙の候補者調整も事実上は手の内にあり、二階幹事長がそのポストを手放すはずがない。総理の次のナンバー2のポジションであり、その権限は絶大だ。

このところの二階氏の活発な動きは、まさに役員人事で幹事長を死守することにある。それぞれの利害が錯綜する自民党。しかし、党内争いだけではなく、新型コロナウイルス対応も同じ熱量でやっていただきたいものだ。

次の自民党幹事長の行方は?

自民党の幹事長という看板を武器に、党内で力を振るう二階氏。2016年8月に幹事長に就任して以来、その辣腕ぶりを発揮してきた。9月の人事はどういう結果となるのか。ネット上でもさまざまな憶測が飛び交っている。

二階を無役にすると、安部下ろし活動に集中されるから、幹事長のポストを与えてる。しかし、もうそれも我慢の限界かな。
内閣改造が先か総選挙が先かわからないけど、次の人事では二階は幹事長から降りて欲しい。 https://t.co/lDEwXNOocZ

— 高良井 仁人 (@TAKARAI_Yoshi1) July 7, 2020

次の内閣改造(8〜9月?)に合わせて自民党幹事長を二階から岸田に交代なら岸田に禅譲路線、二階続投なら岸田を切って別の後継者を選ぶか、安倍4選路線になるのかな。

— 小狐丸 (@Kogitsunemaru) July 15, 2020

いずれにせよ、次の党役員人事で安部が4選を考えているかどうかははっきりする気がする。4選するなら二階幹事長留任、任期満了退陣なら幹事長交代。

— しもちゃん@半ニート (@SSh934IjAq6Z47I) July 13, 2020

>衆院解散・総選挙の時期や自民党役員人事は話題に上らなかった
んなわけないなら、実力者が合う必要がない。6月に「二階・菅氏の更迭、9月総選挙」という情報もあったし、幹事長ポストや河野太郎等のことも話をしていないとは思えないが#麻生太郎 #二階俊博 #自民党https://t.co/D5qAclMTfZ

— kazgrease 新刊が5月3日発売+@仮面ライダーGENZEIジーニアスフォーム (@kazgrease) July 16, 2020

〝二階、岸田両氏の会食は、党内の耳目を集めた。幹事長ポストは次の人事の最大の焦点で、今年も両氏が争う構図になるとみられている〟

二階氏に届いたすし20箱に臆測 幹事長攻防、最終章へ:朝日新聞デジタル https://t.co/7Qq3Z0R2y2

— 朝日新聞官邸クラブ (@asahi_kantei) July 13, 2020

可能性は高そうだ!
安倍さんも二階は簡単には切れない。
幹事長人事も併せて今内部で争っているところかもしれない。
キャンペーンは条件をしっかりつけない限りやるべきではないと思う。 

— hideいくちゃん、葉月、4期箱推し (@hide72226963) July 16, 2020

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source : 時事通信

image by : 自由民主党公式Facebook

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