新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、東京都の1日の新規感染者数が過去最多の2848人となったことを受け、菅義偉首相は27日、首相官邸で記者団の取材に応じた。記者団から「中止の選択肢はないのか」と問われたのに対し、「人流は減少している。そうした心配はない」と否定し、感染が拡大する状況でも東京五輪は中止しないことを明言した。時事通信などが報じた。

「人流は減少」嘘をついてでも五輪は中止しない菅首相

菅首相は記者団とのやりとりの中で、「車の制限やテレワークなど、みなさんのおかげで人流は減少している」としたうえで、「(五輪中止)はない」と語った。

五輪を続ける理由として人流の減少をあげた形となったが、過去の緊急事態宣言時と比べ、都心部の人出の減少幅は小さく、その一方で観光地へ人出は増加している。東京から地方へ出掛ける人が増えているのだ。

さらに、菅首相は東京五輪について6月9日に行われた党首討論の中で、「国民の生命と安全を守るのが私の責任だ。守れなくなったら(五輪を)やらないのは当然だと思う。それは前提だ」などと話していた。

【関連】IOCバッハの狙いはノーベル賞?元ラーメンズ小林氏解任劇と東京五輪のウラ

しかし、東京都では1日の新規感染者数が2848人と過去最多を記録。とてもではないが、菅首相が述べた、“国民の生命と安全を守る”が実現できているとは言えない。

過去の発言を含め、さまざまな点で矛盾が生じてきている菅首相の言い分。まるで良心を失い罪悪感をまったく感じなくなったサイコパスだと指摘する声もある。

コロナ対応を最優先させるとしておきながら東京五輪が動き出したことで、もはや菅首相の頭の中にコロナのことはなくなってしまったといわざるを得ない。

コロナ感染が蔓延し、一番その影響を受けているのは若い世代。もはや若者たちは菅首相の言葉に聞く耳を持たなくなっており、敵対関係となってしまっている。

東京五輪の隙に憲法改正?姑息な手段に国民激怒

そんな状況の中、菅首相は26日に発売された月刊誌「Hanada」9月号のインタビューの中で憲法改正に言及。「新型コロナウイルスに打ち勝った後に、国民的な議論と理解が深まるよう環境を整備し、しっかり挑戦したい」と語った。

さらに、菅首相は「自民党は結党以来、党是として自主憲法制定を掲げていますので、憲法改正に向けて取り組んでいく。その方針は全く変わりません」とも述べ、安倍晋三前首相が提案した自民党改憲4項目(自衛隊の明記、緊急事態条項、合区解消・地方公共団体、教育充実)について触れた。

【関連】「自民の悪事を暴いて牢屋に入れよう」衆院選で政権交代が実現する唯一の公約

菅首相は過去に産経新聞のインタビューの中で、次期衆院選の党公約に憲法改正を掲げることについて問われ、「当然だ。柱となるいくつかの重要政策の中に入れるつもりだ」と発言。改憲を公約の中に掲げることを明言していた。

しかし、コロナ禍で多くの人たちが苦しんでいる中、憲法改正を持ち出す必要があるのだろうか。

憲法は制定・施行されてから70年以上、1度も改正されていない。それだけ国家の在り方そのものを揺るがしかねない大きな出来事。本来であれば、国民の間で憲法改正の意味が十分に理解され、議論が深められなければならない。安易に選挙公約のひとつとして挙げるようなものではないはずだ。

にもかかわらず、国民の目を五輪に集中させておき、その隙に憲法改正を推し進めようとする姿勢に国民が納得するはずがない。それ以前に、“無能ぶり”を披露してばかりの菅首相に国民の権利に関わる重要な憲法改正を委ねたいとはほとんどの人が思わないだろう。

たいした議論もせずに改憲へと進むことになれば、必ずほころびが生じる。菅首相ら中高年世代は大きな影響を受けないかもしれないが、勝手に改憲してその被害を受けるのは若者世代だ。菅首相の勝手気ままな発想で振り回されたらたまったものではない。

こうした菅首相の姿勢には改憲派からも、「どさくさに紛れてやることでなない」「もっとやるべきことが今はあるはず」「改憲を菅首相に任せたくはない」など、非難する声があがっている。

【関連】「五輪反対派はどんな気持ち?」自民議員の“金メダル政治利用”発言が大炎上!勘だけは鋭い安倍晋三は逃亡済み、菅政権に国内外から批判の十字砲火

新型コロナウイルスの新規感染者が増え続けている今、改憲の機運など高まるはずもない。これまで間違った選択ばかりしてきた菅首相、その目は一体どこにむいているのだろうか。

Twitterの反応

東京で過去最多の感染者が確認されたのみならず、医療逼迫が現実となる中、菅義偉首相が五輪中止は「ありません」と言ったのも論外だが、その理由として「人流は減少している」と放言したのには耳を疑った。緊急事態宣言がなかった去年同時期より人出は大幅に増えている。この首相の存在自体が人災だ。

— 異邦人 (@Narodovlastiye) July 27, 2021

すごいな。前回の記者会見で「感染状況が悪化したらいつでも臨機応変に対応するつもり」と話してたのに
https://t.co/6kHEP37Rys

— 岩槻優佑 (@yuu_iwatsuki) July 27, 2021

この期に及んで菅総理に改憲を任せられると思ってるの逆に凄いな

— ラブ子 (@losthouse) July 26, 2021

菅首相は、国民に人流を抑制せよ、
とか、オリンピックはテレビで観戦せよ
とか言っている暇があったら、
自分の欲望を抑制したら?
ギラギラした野望を。
オリンピック人気を政治利用して、
成功裡に終わった後は、
改憲に挑戦したいとまで。
前任者の安倍さんにそっくりだ。

— 祥 (@sikibukyo) July 27, 2021

菅は改憲とかほざいてるの?
人殺し自民の改憲なんて反対しかないわ。

— よのみや (@yonomiya) July 26, 2021

改憲なんて有り得ない。だって大臣たち誰一人として憲法守ってないじゃない。
菅総理には怒りしかない。

— taeclove (@taec_mapp) July 26, 2021

愚かすぎて開いた口が塞がらない。菅義偉首相が改憲に「挑戦したい」などと世迷言を平然と口にしている。改憲の前に、まず憲法に従って臨時国会を召集すべきであるし、そもそも日本学術会議の任命拒否という違法・違憲の状態を是正すべきだろう。憲法を守ってから言うべきだ。 https://t.co/FKK1dk9gQ0

— 異邦人 (@Narodovlastiye) July 26, 2021

【関連】相葉雅紀に嵐の看板は重すぎた?崖っぷち続くソロ活動、『VS魂』テコ入れも迷走で終了危機、結局はメンバー頼みの厳しい現実

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: 首相官邸

MAG2 NEWS