平和な世界の実現を標榜している創価学会の機関紙『聖教新聞』は、ロシアによるウクライナ侵攻が開始されるや、会長の原田稔氏が「即時停戦」に言及しました。しかし、そこに「ロシア」の文字はなく、その後もロシアの名指しは避けダンマリを決め込んでいると、評論家の佐高信さんは指摘します。その理由について佐高さんは、メルマガ『佐高信の筆刀両断』で、ロシアから12もの名誉博士号を授与され、2008年には友好勲章まで受章した池田大作創価学会名誉会長の存在があると喝破。プーチンに何度も会いながら停戦を呼びかけない安倍晋三元首相と池田氏を同列と断じています。

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創価学会・池田大作名誉会長が「停戦」に触れぬワケ

やたらに勲章や博士号をほしがる創価学会名誉会長、池田大作。しかし、その結果、いま学会はロシアや中国に対して率直にものが言えなくなっている。

「宗教と社会のかかわりを考える月刊誌」の『フォーラム21』5月号で発行人の乙骨正生が、プーチンに「即時停戦」を直言できない「善き友人」の池田を痛烈に皮肉っている。

2008年に池田はロシア連邦から「友好勲章」を授与された。「ロシアの善き友人」としてである。この意義について、創価学会の「善き友人」の佐藤優は『潮』の同年7月号でこう持ち上げた。

プーチンの大統領令に基づいているから、「プーチン大統領自身が、池田会長(当時)とはいかなる人物なのかを徹底的に調べさせて、池田会長の経歴や、ソ連、ロシアとの関係における貢献を知った上で授与」しており、「今後の対日戦略において創価学会を重視するというシグナルが込められている」と。

しかし、池田は2002年にウクライナのキエフ国立貿易経済大学から名誉博士号を、06年には国立キエフ工科大学から、やはり名誉博士号を授与されている。

池田が初めて名誉博士号を受けたのは1975年にモスクワ大学からだった。そして、ソ連が崩壊してロシアになってからも、1994年の国際大学をはじめ、ロシアから12の名誉博士号を受けている。

また、中国からは124のそれを受けており、ロシアのウクライナ侵攻に対しても、ロシアや中国に対して学会はストレートに反戦を訴えられないのである。

前揚『フォーラム21』でジャーナリストの古川利明が指摘している通り、学会の機関紙『聖教新聞』が2月28日付の紙面で会長の原田稔が「即時停戦」に言及したが、どこにも「ロシア」の文字がない。『公明新聞』が公明党代表の山口那津男の「ロシアの戦争犯罪を厳しく批判しなければならない」という発言を載せているのと対照的なのである。

公明党は選挙もあるから、世の流れに迎合しているだけだろうが、学会のダンマリぶりはひどい。それを古川は次のように衝く。

「本来であれば、このタイミングでこそ、日頃からの『反戦平和』を口やかましく唱えている池田大作の名前で、そして、SGI(創価学会インターナショナル)会長の肩書でもって、『露軍はウクライナへの攻撃を即時停止し、撤退せよ』との緊急大提言を、聖教新聞は載せなければならないはずである」

4月16日付の『聖教新聞』はウクライナからの難民支援に寄付をしたことを報じているが、池田は声明は出していない。カネは出すけれども大々的に停戦を訴えてはいないのである。これではプーチンと何度も会っていながら停戦を呼びかけもしない安倍晋三と同じではないか。

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