反日国家といわれる中国、韓国。しかし、訪日外国人の中の二国の人々の占める割合は高く、永住や帰化を望む声も多いといいます。いったいなぜ? 今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、その謎に迫る一冊をレビューしています。

偏屈BOOK案内:黄文雄『それでもなぜ、反日大国の中国人、韓国人は日本に憧れるのか?』

81oKNHjdFqL『それでもなぜ、反日大国の中国人、韓国人は日本に憧れるのか?』
黄文雄 著/海竜社

黒地に特太ゴチック白抜き29文字にもなる長いタイトル。カバー袖には「すべては中韓の精神文化に答えがあった!」以上、おしまい、ってわけにはいかないが、本文中に箇条書きゴシックが小見出しふうに入るという構成になっている。分かりやすいが、無理やり設定したような感じ。これは編集者の仕業か。

反日国家であるはずの中国人と韓国人は、なぜあの手この手で日本に永住や帰化を求めるのか。なぜ、「鬼子」や「倭豚」の国を目指すのか。その理由を知るためには、故国と異国についての二つの視点と視野から見なければならない。この本はその理由の解説のために書かれた。ポイントは以下の6つだという。

中国も韓国も歴史・文化的に易姓革命の国で、「力」によって支配される社会である 戦乱、虐殺、抗争がどの時代でも絶えない、不安定な社会 いくら公平を求めても、ますます格差が広がり、いつも勝ち組と負け組の敵対関係が存在し、憎しみあい、内ゲバの社会となる 生命、財産を安全にして安心できる保障がない 人間としての尊厳や人権を得られない そのまま故国にいたら、夢も希望もない……だから「逃げるしかない」

社会主義史上最大の富豪とされるトウ小平一家は、江沢民時代になると上海閥に狙われ、約10兆円の資産を奪われた一族は海外に逃げた。習近平は先手を打ち上海閥を潰した。習一族は既に海外に逃亡完了。中国に約118万人いる「裸官」と称される役人も、逃げる準備中かほぼ完了している。党中央委員の91%、党中央規律検査委員会の88%が脱走の準備を整えている。と著者は推定する。

中国人が中国から逃げ出したい理由は、

奴隷制社会
良心を持った人がいない社会
才能ある人が潰される社会
中華思想で成り立っている社会

だという。小中華の逃げ足はもっと早い。朝鮮戦争の時、建国の父・李承晩大統領は真っ先に逃げた。己一人が助かればよいと、漢江大橋まで爆破し、結局国外に逃げのびた。あのセウォル号の船長が逃げたのもお約束通りだ。

台湾は多言語、多文化、多種族社会だが、台湾人は中国人の同胞ではない。中国も韓国も、建国は戦後である。中国は建国以来、一度も台湾を統治したことはない。島国・台湾に歴史上何の貢献もしていない。台湾人と中国人には何の関係もない。知らない日本人は多いが、著者は台湾人だからビシッと断言する。

日本語は日本史の中で最大の発明で、漢字・かな文字混じりの文字体系は世界文化を包摂している。日本語を除くアジアの語文は、教育の面から考察するとほとんど高校までしかメディアとしての価値をもたない。近代諸科学の歴史的蓄積が不足しているからだ。中国の憲法でも「和製漢語」が70%以上を占める。もちろんハングルの世界でも、漢語の含有率は70%以上ある。

日中・日韓の関係はますます冷え込んでいるのに、なぜ中韓の観光客が増えたのか(いま現在はいろいろわけあって減っているが)。

強い反日思想をもつ人は限定的 反日よりも自分の欲求が大事 いちばん行きやすいのが日本だった

というだけだ。中韓が親日になる可能性は?韓国にはないが、中国は「嫌日」よりも「嫌中」「嫌韓」の方が多い。そうなんだ〜。

編集長 柴田忠男

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