韓国の「旭日旗敵視」はエスカレートする一方のようです。先日、TikTokの女性フィリピン人インフルエンサーが旭日旗のタトゥーをSNS上にアップしたことを、韓国ネット民が猛批判。当人が謝罪したにもかかわらず一部韓国人が「貧しいフィリピン人は学がない」などと書き込んだため、フィリピンのネットユーザーが激怒し嫌韓感情が高まっていると報じられています。しかし、「そもそも韓国が旭日旗に難癖をつけ始めたのは最近のこと」とするのは、台湾出身の評論家・黄文雄さん。黄さんはメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で今回、韓国人が旭日旗を戦犯旗と言い出したきっかけを紹介するとともに、世界のどの国にも「旭日旗を戦犯旗と認識している人などいない」という事実を韓国人にこそ伝えるべきと記しています。

【韓国】歴史を知らない韓国人が歴史を説教する厚顔

● 「韓国、取り消せ」怒り…フィリピンを騒然とさせた韓国人のコメント● 人気インフルエンサーの「旭日旗タトゥー」をめぐり韓・比ネットが激しい舌戦

フィリピンでTikTokの人気インフルエンサーであるベラポーチさんという方が、左腕に旭日旗柄のタトゥが入った写真をSNSに掲載したところ、韓国のネットユーザーから激しい批判を浴び、フィリピンのネットユーザーがこれに反撃するという事態が発生しているそうです。

ベラポーチさんは、韓国からの批判を受けて、「旭日旗の歴史的背景を知らなかった」と謝罪し、タトゥを消すことを約束したそうですが、韓国ネットユーザーが「貧しいフィリピン人は学がない」などとバッシングを続けたことで、フィリピンのネットユーザーが激怒、「キャンセル・コリア」という運動に発展しているそうです。

旭日旗に対する韓国の言いがかりについては、このメルマガでも何度も述べてきました。そもそも韓国が旭日旗に難癖をつけ始めたのは、2011年1月のサッカー日韓戦で、韓国側の奇誠庸というサッカー選手がサルのようなポーズを行い、それが日本人をバカにしていると大問題になった件が発端です。

奇誠庸選手はそのような人種差別的な行いをした理由として、「観客席で旭日旗が振られていたため、カッとなった」ということでしたが、その会場で旭日旗が振られたという事実はなく、奇誠庸選手はあれこれと理由を変えて抗弁したのです。

この嘘から始まり、この嘘を正当化するかのように、韓国での旭日旗批判が突然として始まったのです。彼らは旭日旗を「戦犯旗」などと呼び、ナチスのハーケンクロイツと同じだなどと主張するようになりました。

当初は韓国の一部の人間が言い出したホラ話から始まったのですが、2018年10月には、韓国の済州島で行われた国際観艦式において、韓国政府は日本政府に対して旭日旗の掲揚を自粛するよう要請を行い、そのために日本側は観艦式をキャンセルするということがありました。

旭日旗は日本の陸上自衛隊では自衛隊旗、海上自衛隊では自衛艦旗となっていますし、これまでの韓国と一緒の観艦式でも、韓国政府は何ら問題視してきませんでしたが、韓国国内の輿論に迎合するように、日本にいちゃもんをつけてきたことは、記憶に新しいところです。

今回はフィリピンを巻き込んでの騒動になったわけですが、問題は、ベラポーチさんが韓国側の言い分をすんなり受け入れてしまったことです。彼女は1,600万人近いフォロアーを持っているそうですが、その彼女は、「他の人にも旭日旗についての歴史的背景を広める」と宣言しています。ウソの拡大再生産に協力してしまうことになりかねません。

ただ、フィリピンでは韓国に対する嫌悪感も小さくありません。というのも、韓国人男性がフィリピンで女性に言い寄り、妊娠させて子供をつくった挙げ句に、責任を取らずに妻子を捨てて韓国に戻るケースが頻発しており、韓国人への不信感が強いからです。こうして生まれた子供は「コピノ」と呼ばれ、フィリピンに3万人以上存在するといいます。

● 韓国人男性がフィリピンで捨てる「コピノ」3万人、フィリピン人女性に広がる「嫌韓」…日本の慰安婦問題を世界に喧伝する韓国の“不都合な真実”

それだけに、ベラポーチさんに対する言いがかりに対して、激怒するフィリピン人が少なくなかったのでしょう。

今回、一部の韓国人が、フィリピン人を「学がない、無知だ」などと罵倒しましたが、韓国人こそ、その知的貧困は致命的です。

まず、戦後、韓国は中華帝国の「千年属国」であったことを否定するために、漢字を廃止しました。それまではハングルと漢字を混在させた文章体系だったのですが、ハングルだけにしてしまいました。

ハングルは表音文字ですから、日本語でいえば、すべての文章をひらがなで表記するようなものです。「貴社の記者が汽車で帰社した」を「きしゃのきしゃがきしゃできしゃした」と書くと、何のことかさっぱりわからないように、ハングルだけの文章体系は同音異義語が多発し、意味の混同が起こりやすくなってしまいました。

加えて漢字を廃したことで、かつての歴史的文書が読めなくなりました。中華王朝の属国だった朝鮮王朝の時代、朝鮮の両班(貴族階級)たちは宗主国の文化に憧れていました。そのために自ら「小中華」を自認していました。

ハングルは李氏朝鮮の4代国王の世宗がつくったものですが、漢字を重んじる両班たちはハングルの使用を拒否し、あくまで中華王朝の漢字使用にこだわりました。ハングルを一般市民にまで広めたのが、日韓合邦時代の日本だったことは、本メルマガの読者の皆さんには常識のことだと思います。

また、現在の大韓民国は自ら独立を勝ち取って建国された国ではありません。北朝鮮には、抗日パルチザンの指導者だった金日成が建国したという物語があります。それ自体がかなり誇張されたものではあるものの、一応、ストーリーとしては成り立っています。加えて、北朝鮮は大韓民国に対抗する形で独立したのであり、あくまでも韓国が敵なのです。

しかし、韓国は朝鮮半島の南北分断のなかで、アメリカから独立させてもらったのであり、自ら戦いに勝利して獲得したものではありません。そうした負い目からも、韓国は「自分たちで独立を勝ち取った」というフィクションをつくりたがります。そうした心理に韓国のリベラル、親北派が乗っかっています。

韓国の保守派は、大韓民国政府が樹立を宣言した1948年8月15日を建国日だと主張しています。しかし、親北派にとって、これでは北朝鮮と敵対して独立したことになってしまいます。そのため親北派は、日韓合邦時に上海に亡命した人たちが設立した「上海臨時政府」を韓国のはじまりだと主張し、その設立日である1919年4月11日を建国日だと主張しています。そうなると、韓国は抗日によって建国されたことになります。

しかし、上海臨時政府はどの国からも承認されませんでした。他国で設立された集まりであり、領土もないものを、政府として認めるはずがありません。また、日本軍と戦ったこともありません。

この建国日論争はまだ韓国国内で決着しておらず、そのために韓国には正式な建国記念日がないのです。

現在の親北政権である文在寅政権は、1919年を建国年としたいと思っています。そのために、「積弊精算」を掲げて、かつての親日派を一掃しようとしています。国際観艦式で海上自衛隊に旭日旗を掲揚しないように要請したのも文在寅政権ですし、朴槿恵政権時に結んだ日韓慰安婦合意を反故にし、さらには徴用工問題を煽ったのも文在寅政権です。いうまでもなく、韓国の旭日旗批判は、この文在寅政権の「積弊精算」とも絡んでいます。

9月9日から、グアムでは韓国海軍と日米豪印戦略対話の4カ国による合同演習が行われましたが、このとき、海上自衛隊の護衛艦には旭日旗が掲げられました。これはいつものことであり、当然のことです。さすがに韓国軍も、これにいちゃもんをつけるような非礼はできませんでした。これに対して、韓国内では「旭日旗の使用を公認した」と韓国政府への批判が起こっているそうです。

● 日本と合同訓練した韓国海軍が批判浴びる「旭日旗の使用を公認した」

これまで世界で海上自衛隊の旭日旗を問題にしたのは韓国しかありません。そんな非礼を他国との合同演習で言い出すことなどできるはずもないのですが、一度、世論に迎合して掲揚自粛を要請しただけに、韓国世論は当然今回も掲揚自粛を要請するものだと思っていたのでしょう。要するに、自縄自縛に陥ってしまったわけです。

いいかげん、誰も旭日旗を戦犯旗などと思っておらず、他国はまったく問題にすらしていないということ、そして歴史を知らないのは韓国人のほうだという事実を教えてあげたほうがいいと思います。そのほうが韓国人のためです。

 

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image by: Armed Forces / public domain

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