大統領選挙で大敗北を喫した韓国・民主党。その中で文在寅を支持するグループが李在明議員に対し、選挙敗北の責任を追えという論が吹き荒れているようです。その詳細を無料メルマガ『キムチパワー』で、韓国在住歴30年を超える日本人著者が、詳しく紹介していきます。

李在明責任論、民主党内で吹き荒れる

民主党の非常対策委員会が6.1地方選挙敗北の責任をとって2日総辞職した。党内の親文グループ(文派ともいう。文在寅を信奉する連中)では直ちに「李在明責任論」が出始めた。

8月の全党大会を控え、親文・親李在明(こちらは親明=チンミョンという)系の葛藤が激化している。大統領選挙後、公論化されなかった責任論と反省が、地方選挙の敗北後、一気に噴き出した格好だ。

大統領選挙後に作られた臨時指導部性格の民主党非常対策委員会は同日午前、非公開会議を開き、全員辞任を表明した。

ユン・ホジュン非常対策委員長は「支持して下さった国民の皆様と党員の皆様に謝罪申し上げる」として「民主党により大きな改革と果敢な革新のためにムチを打って下さった国民の皆様に感謝申し上げる」と語った。

朴ジヒョン(26歳の若き女性)共同非常対策委員長も、「我々は完璧に負けた。大統領選挙で負けても傲慢で、変わらなければならないということを知りながらも変化を拒否した」とし、「私から反省し責任を負う」として委員長の座を辞退した。

約100分間行われた非公開会議で非常対策委員らは、大統領選挙敗北後、まともな評価・反省がなかったという点と、党の革新が十分ではなかったということで一致したと伝えられた。責任論に異見を示す人はなかったという。

8月の全党大会まで党を率いる新指導部の構成は、3日の議員総会と党務委、中央委を経て決めることになった。

親文グループを中心に、李在明議員をはじめとした指導部責任論を提起した。大統領選挙敗北の責任がある李在明議員と宋永吉(ソン・ヨンギル)前代表が今回の地方選挙の前面に出たのが敗因だったということだ。

ホン・ヨンピョ議員はフェイスブックに「私欲と扇動で党を私党化した政治の惨憺たる敗北」として「大統領選挙以後『負けたがよく戦った』という奇怪な評価の中で傲慢と錯覚が党に幽霊のように漂った」と書いた。

チョン・ヘチョル議員も「選挙敗北に責任がある方々が自分の都合に応じて原則と政治的道義を崩した」と言った。反面、李在明と近いチョン・ソンホ議員は「党を改革して導く人が李在明議員以外に誰がいるのか」と反論した。

今回の補欠選挙で復帰した李在明に対する批判が民主党内で集中しているのだ。

辛東根(シン・ドングン)議員は「多くの憂慮と反対にもかかわらず『党の要求』とうそぶき宋永吉と李在明を『助け合い公認』し、地方選挙を『李在明再生』フレームにした」とし、尹永燦(ユン・ヨンチャン)議員は「李在明総括選対委員長と宋永吉前代表は大統領選挙と地方選挙惨敗に最も責任が大きい方々」と述べた。

親文陣営の候補として大統領選候補選び選挙に出馬した李洛淵(イ・ナクヨン)前代表も、「民主党は敗北を認める代わりに、『負けたがよく戦った』と意味不明のことを語って自賛し、反省することを知らなかった」とし、「責任を負わず他人のせいにするのが、おそらく国民が最も嫌がる政治行動だろう」と述べた。

この日の非常対策委員会会議でも「李在明責任論」が出てきていたと伝えられた。民主党関係者は「親文系が一斉に刀を抜いた格好」とし、「革新競争で押されないようにする主導権争いが始まった」と話した。

親明系は、民心の反発をかっているのは「民主党」であり、李在明ではないと主張する。大統領選挙で惜敗したが、李在明が出馬したからこそ激戦地の京畿道知事選挙で勝つことができたという主張だ。

李在明は同日、キャンプ解団式に出席したが、責任論と党権挑戦の有無などを問う取材陣に一切答えなかった。

ヤン・ウォニョン議員は「特定人を狙って責任を負わせる評価はきちんとした評価ではなく責任回避」として「この不利な状況で私たちの資産である李在明、キム・ドンヨンが生き残ったことに感謝する」と話した。

ある親明系の人は「今の民主党状況で国民がそれでも『革新』を代表すると見る人は李在明しかいない」と話す。李在明は自ら立場を明らかにしなかったが、党内では8月の党大会出馬を事実上既成事実と受け止めている。

だが、李在明の党権挑戦に対しては「中立地帯」でも批判的な声が出ている。パク・ヨンジン議員は「李在明氏が民主党革新の主体なのか、それともむしろ刷新対象なのか、冷徹に判断しなければならない」として「党代表として出てくるよりは一歩後退して熟考する時間を持つのが良い」と語って李在明を牽制した。

趙応天(チョ・ウンチョン)議員も、李在明が仁川桂陽(インチョン・ケヤン)で当選したことについて、「傷だらけの栄光」とし、「(党代表への挑戦は)李在明氏も大惨敗の一員であるため、容易ではないだろう」と見通した。

李在明がケヤンで当選し、キム・ドンヨンが京畿道知事に当選したことで李在明の株がまた上がるのかと見ていたが、実は真逆で、民主党内では「お前だけが当選し党は無茶苦茶になった」「責任を取れ」といった気流が充満している。今、民主党は「危機」的状況にある。

(無料メルマガ『キムチパワー』2022年6月4日号)

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