世界最大の連合海軍演習が始まろうとしています。今年は日本も環太平洋連合軍事演習に参加することとなり、その詳細を無料メルマガ『キムチパワー』で、韓国在住歴30年を超える日本人著者が分析し伝えています。

環太平洋連合軍事演習=リムパック、今月末から

今月末に開かれる世界最大の連合海軍演習「環太平洋連合軍事演習(RIMPAC=リムパック)」に米国・日本・オーストラリア・インドのクアッド4か国が参加することが分かった。

米国海軍第3艦隊が主導する今年の訓練には、中国と南シナ海領有権紛争中のマレーシア、フィリピン、ブルネイも参加する。

特に、韓国と日本は歴代最大規模の戦力が参加する。米海軍はこの訓練が「強大国(majorpowers)の攻撃を抑止・制圧」するのに寄与すると明らかにし、一時中国も参加した多国籍海上訓練=リムパックが、対中国牽制の性格を持つのではないかという分析が出ている。

米海軍によると、6月29日から8月4日までハワイ一帯とカリフォルニア南部海上で開かれる今年のリムパックに26か国約2万5000人の兵力が参加する。水上艦38隻、潜水艦4隻、170編の軍用機が動員され、9国の陸軍も参加する。

韓国海軍も将兵1,000人余りと馬羅島艦、世宗大王艦、文武大王艦の艦艇3隻、潜水艦1隻、海上哨戒機1台と海上作戦ヘリコプター2台など1990年初参加後最大戦力を送る。

日本の海上自衛隊も、リムパックを控え、「自由で開放されたインド・太平洋の実現」に向け、艦艇3隻、潜水艦1隻、ヘリコプターと兵力を派遣すると明らかにした。日本は今回初めて軽空母を送ることにした。

隔年で開かれるリムパックは、「ファイブアイズ」(米国・英国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド5か国の軍事情報同盟)が1971年に始めた。

災害対応と海上安保確保などを目的とする多国籍海上訓練で、2014年と2016年には中国人民解放軍も参加した。

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しかし、2018年に米国が南シナ海の軍事要塞化を問題視して中国を招待しないことにし、今年クアッド4国と南シナ海諸国が参加することになった。

米海軍が明らかにした今年のリムパック参加国は、米国の全世界の友好国を含む。ファイブアイズとクアッドの他にドイツ・フランス・デンマーク・オランダなどヨーロッパ国家、チリ・コロンビア・エクアドル・メキシコ・ペルーなど中南米国家、イスラエルなどが含まれている。

東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国のうちブルネイ・インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイの6か国も参加し、その他スリランカ・トンガも参加する予定だ。

内容面では砲撃、ミサイル、対潜水艦、防空訓練と海賊制圧、魚雷除去、爆発物処理、潜水および引き揚げ訓練などが行われる。

リムパックに参加する26か国の利害関係がすべて異なるため、中国を直接の照準とはしてはいない。しかし、米海軍が明らかにした訓練目的を見れば、中国を照準に据えた表現が多い。

米海軍は「リムパック期間に有能で適応力のあるパートナーは集団的戦力を強化し、自由で開放されたインド・太平洋を促進するために一緒に訓練し作戦する」と明らかにした。

米海軍はまた「リムパック2022は連合戦力がすべての領域と水準の衝突で強大国(majorpowers)による攻撃を抑止し制圧するために必要な相互運用性、回復力、敏捷性を増加させるのに寄与するだろう」と話した。

ロシアのウクライナ侵攻が続く中で「強大国」による攻撃の可能性を念頭に置いていると明らかにしたわけだ。

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(無料メルマガ『キムチパワー』2022年6月5日号)

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