全世界を衝撃とともに駆け巡った、安倍元首相銃撃のニュース。当然ながら中国でも大きく報じられましたが、ネット上へのとある投稿を巡り、様々な憶測が飛び交っているようです。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、事件前日に中国のサイトに寄せられた意味ありげな内容の書き込みを紹介。さらに安倍氏死去後に中国で放送・ダウンロードともに禁止となった曲を取り上げ、その理由を解説しています。

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安倍元首相の殺害ニュースの裏で広がる奇妙な海外情報

ぶっちゃけ、安倍元首相もあの世でビックリしているでしょう。

林外務大臣によれば「世界の200を超える国や地域から哀悼の意を伝えるメッセージが届いている」とのことです。

「俺はそんなに評価されていたのか」と安倍元首相が感じ入っている姿が目に浮かびます。

ところで、今回の衝撃的なニュースは世界中を瞬時に駆け巡りました。

その反応は千差万別です。

中でも、奇妙な反応が見られたのは中国でした。

というのも、安倍元首相が奈良市で遊説中に凶弾に倒れたのは午前11時30分頃でしたが、その前日の夕刻6時過ぎに中国のサイトでは「日本の現職と元職の首相に接近することに成功した。上から与えられた任務を間もなく完遂する」との投稿があったのです。

投稿したのは「重装小免」という匿名の人物ですが、以前にも「安倍元首相の暗殺予告」が大手を振ってネット上では掲載されていただけに、今回の事件と何らかの関係があったのではないかと憶測を呼んでいます。

一方、安倍元首相の暗殺によって、マレーシアの人気歌手フィッシュ・レオンさんが流行らせたラブソングが放送禁止になってしまいました。

2005年に大ヒットした『Unfortunately Not You』という曲です。

「あたなでなくて残念」という題名なのですが、何と中国では放送もダウンロードも禁止されてしまいました。

日本では想像できない話ですが、実は中国のネット上では、安倍元首相の暗殺のニュースが流れると同時に、この『あなたでなくて残念』という歌詞が一斉に広がったのです。

「Unfortunately」は中国語では「可惜」(kexi)と発音されます。

お分かりですか?

「Xi」と言えば、誰のことでしょう?

要は、Xiさんでなく、安倍さんが暗殺されて残念、という意味合いで、この曲がネット上で拡散し始めたのです。

すぐさま当局はダウンロードができないようにしてしまいました。

残念ながら、中国のネット上では安倍元首相の評判は芳しくありません。

しかし、それにつけてもネット利用者の間で広がりそうになった現政権への批判や揶揄の動きを即座に封印するのは見上げたもの。

日本でも今回の事件を受け、銃や爆弾の製造に関するような危険な情報にアクセスした人物を監視対象にする動きが出てくるはずです。

ぶっちゃけ、便利なネット社会は自由が奪われるリスクと背中合わせのように思われます。

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image by: 首相官邸

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