8月2日、中国による再三の牽制を無視するようにナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を訪問。中国は強く反発し、台湾近海での実弾訓練に加え、昨年来進めている輸出入禁止の品目をさらに増やし、台湾経済にダメージを与えようとしています。この状況を台湾にとってある種の好機と捉えるのは、メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』著者で、台湾出身の評論家・黄文雄さん。段階的に禁輸が進められたことにより、覚悟と準備はできているはずで、経済面での「脱中国」を進めるべきと持論を展開しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年8月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

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プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】いまこそ台湾は脱中国の好機が到来

● 中国、台湾産かんきつ類と一部魚介類の輸入取りやめ 天然砂の対台輸出も停止 – フォーカス台湾

アメリカのペロシ下院議長の訪台に対して、中国は、実弾訓練で台湾を脅すだけでは物足りず、次々と台湾製品の輸出入禁止措置を取っています。まずは、かんきつ類、アジ、タチウオの輸入禁止と、生コンクリート製造などに使われる天然砂の輸出禁止措置です。

建前としては、「昨年以降、かんきつ類の果物から害虫とされるパッションフラワーコナカイガラムシや基準値を超える殺虫剤のフェンチオン、ジメトエートが検出され、タチウオとアジは、今年6月、包装から新型コロナウイルスの陽性反応が確認された」と、しています。

そして、「水産品をはじめ、ビスケットなどの菓子類、茶葉、蜂蜜関連商品などを扱う複数企業の商品が、新たに輸入を一時停止されている」。

● 中国、台湾からの食品輸入規制拡大 菓子や茶葉なども対象に – フォーカス台湾

こちらの理由としては、「輸入一時停止の理由について、企業登録の更新や資料の追加提出が完了していない台湾メーカーの商品の輸入を、中国が定める規定に従い、制限した」とのことです。

同記事によれば、「財政部(財務省)の資料によると、2021年の台湾から中国や香港に対する加工調理済み食品の輸出額は6億4621万米ドル(約845億円)だった」そうで、台湾企業は中国との関係なしでは成り立たないと長らく言われてきました。

しかし、事態は刻々と変化し、台湾企業は逆に脱中国対策を取らなければ生き残れない情勢になってきました。最初は、パイナップルやバンレイシなどの果物の輸入禁止措置に驚き、慌てた台湾側でしたが、こう何度も同じ手を使われて踊らされる台湾ではありません。

中国からの段階的な嫌がらせを逆手にとって、台湾経済は徐々に中国との関係を絶っていくべきです。パイナップルの時のように、新たな販路を見出し、中国に頼っていた輸出入を世界各国に向けるべきです。

突然、全面的に輸出入禁止となると台湾側も厳しいですが、幸い中国は対面を保つために段階的に輸出入を制限しています。これは、一見すると真綿で首をしめるような非人道的な措置に見えますが、その実、台湾経済が舵を変える準備期間を与えてくれています。台湾企業はこれを機に、中国に頼っていたものを全て捨て、その他の諸外国に目をむけるべきです。

中国との経済的関係が薄まれば薄まるほど、台湾は中国と対等に渡り歩くことができます。これは台湾にとって絶好のチャンスだと思って、台湾政府も民間企業も脱中国政策を推進すべきです。(メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年8月4日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

image by:Lewis Tse/Shutterstock.com

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