大学や専門学校などで「学び直し」をする女性たちが増えています。今までは仕事に関係があるものを学ぶ人が多かったのですが、近年の特徴は、仕事とは直接関係がないことを学ぶ姿です。なぜこのような傾向が起きているのでしょうか。

本当に学びたいことを

筆者自身、40代で大学の通信課程に入学しました。過去に一度大学を卒業しているのですが、文学部で学んでみたかったという心残りがずっとあったのです。授業料は決して安くはありませんでしたが、各国の名作に触れ、改めてその歴史を辿ることは、前からやってみたかったのでワクワクしました。

通信課程なので数十ものレポートを提出しなくてはならず、心が折れかけた時も一度や二度ではありませんでしたが、どうにか卒業論文を書き上げ、卒業証書をいただけた時に、心の底からの満足を得ることができました。ずっと学びたかったことを学べたことで、精神的な落ち着きや喜びがもたらされたのです。

お金とは関係がないこと

筆者が学んだのは文学の歴史だったので、ライターの仕事とつながっているところはあるかもしれません。けれど学んだからといって原稿料が上がるというわけでもないのでキャリアアップになっているかは分かりません。お金のためではなく、自分自身が学びたいから学んでいたのです。

近ごろは、このように、純粋に好きで興味があることを学ぶ女性が増えました。コロナ禍でおうち時間が増えたり、働きかた改革で残業時間が減ったりしたため、現代日本の女性たちは、近年で最も自由時間が多い状態なのでしょう。この空いた時間で、好きなことを好きなだけ学ぶ悦びを見出した人は大勢いるようです。

時間のやりくりが大切

『BAILA』2022年7月号では、「働きながら学ぶ24h」という記事があります。第一線でお仕事をしている女性たちの、大学院やオンライン学習などで学び続けている姿がそこにあります。彼女たちが学んでいるものは語学だったり、化粧品検定だったり、その人の立場や趣味によってさまざま。学びも多様化していることがよくわかります。

1日のなかでいつ勉強をしているかも人それぞれのスケジュールがありましたが、意外にも昼休みに勉強している人が何人もいました。今までランチタイムはおしゃべりを楽しむ人が多かったはずですが、コロナ禍の影響がここにも現れているのかもしれません。

ふと空いた時間にぼんやりスマホを眺めているだけの人と、目標を決めて勉強する人とがいるとしたら、1年後には大きな差になっているかもしれません。何より、隙間時間を見つけて学ぶ努力を続けている人は、学ぶ喜びに溢れ、生き生きとしているのです。