8月、お盆にお墓参りへ行く方も多いでしょう。

 

そこで、お墓参りの流れや、タブーなことといったアレコレをざっくりレクチャーします。地域の特色、宗教によって違いはあるので、あくまでも一般的なお墓参りとして参考にして下さい。先にぶっちゃけると、特にあれがダメこれがダメと、堅苦しく考えなくてもいいようです。

 

 

時期は、いつでもかまわない

春と秋にお彼岸、夏にお盆がお墓参りへ行く習慣化されています。ただ、これは、昔の人が「ご先祖様を忘れないように」と設けた習慣でもあるそうです。だから、“お盆に行かなきゃダメ”というような決まりはありませんし、行けないからといって罪悪感を覚えなくてもいいってこと。

 

お墓参りは、命日に行く、毎月同じ日に行く、という人もいます。実は、お墓参りは、いつ行ってもかまわないんです。大切なのは「ご先祖や故人を想う気持ち」。だから、遠くてお墓に行けなくても、いつも守られていると感謝するだけでもご先祖様は喜ぶとか。

 

時間は、いつでもかまわない

昔から午前中が良いと言われ、午後に行くと「霊がついてくる」などとされましたが、これは「墓参りより他の用事を優先するのは先祖に失礼」とする戒め的な言い伝えです。気にするかどうかはあなたしだいです。まあ、夜に墓地へ行くのもちょっと怖いですけどね。

 

服装

葬儀じゃないので基本的にどんな服装でもかまいません。ただ、あまりにも見すぼらしい格好、ハデハデな格好は謹んだほうが良いように思います。ざっくりいうと、普段着でいいので小綺麗な感じ。

 

持参するもの

花)種類はなんでもいいそうです。お盆時期なら、お花屋さんに買い求めやすい束で売られています。そうじゃなくても2〜5輪くらいあれば十分。摘んだお花だってかまいません。お先祖様が「きれい」と思ってくれればいいんです。茎を短く切るとお供えしやすいです。

 

線香、ロウソク、ライター)お線香は、太い束が定番ですよね? あれは煙を沢山焚くことで、周囲の無縁仏が寄り付かないようになるそうです。だからバラさず束のまま焚いて下さい。ちなみに炎を消す時は口で吹かず、手であおいで消すなどしましょう。

※他に、あれば良いもの…

数珠)あってもなくてもいいそうです

 

そうじ道具)お墓に到着したら、まずお掃除が基本です。雑巾、たわし、ゴミ袋、など、お墓の場所によって様々でしょうが、必要な掃除道具を持参しましょう

 

お墓参りの手順

手順も、絶対という決まりはありませんが、オーソドックスな作法を。

 

お墓に着いたら、まず掃除

お墓には水汲みする場所があるはず。備え付けのバケツに水を入れて柄杓があれば持っていきましょう。お墓が汚れていたら、なるべく雑巾などで拭いて綺麗に。雑草を抜いてゴミなどを拾い清掃を。

 

お供え

墓石に水をかけちゃいけない、お酒をかけちゃいけない、と言われますが個人の価値観なので別にかまいません。物理的に墓石が痛むようなことはしないほうが良いということです。お酒は石が変色する恐れがあります。缶ジュースなどをお供えして放置すると、缶の底が錆び、その錆の色が墓石に付着してしまうとなかなか取れません。

 

お花をお供えし、お水を溝に入れます。

ろうそくに火をつけ、線香を焚きます。線香の火はロウソクからでもライターからでも、どちらから取ってもかまいません。

 

食べ物などをお供えする時は、必ず持ち帰ること。カラスや虫といった動物の餌になってしまい墓が汚れます。持ち帰ったお供え物は食べてもかまいません。

 

合掌

墓石より頭を下にして合掌します。しゃがむのが良いでしょう。家族で訪れた場合は、年配者から若い人へと一人ずつ墓石に相対して行うのが良いそうです。

 

手を合わせている時、何を話す?

 

ぶっちゃけ、自由みたいです。神様じゃなくご先祖様なので、「見守っていてくださいね」とか、良いことがあった時はそれを報告して「ありがとう」と感謝をしたり、子どもが受験を控えているときなどは「頑張るから力を貸して」とか。無我無心でもかまいません。

 

最後に、ゴミなど残さないようにして帰りましょう。

 

NG! やってはダメ!

お墓に失礼な行為

意外とやりがちですが、隣のお墓の中に足を踏み入れたり、物を置いたり、むしった草など捨てたりする行為は大変失礼です。絶対やめましょう。隣の先祖霊が怒ってこらしめてくるかもしれません。

 

他のお墓を掃除する

隣のお墓が、長い間誰も訪れず荒れ果てているので、良かれと思ってキレイに掃除するのはNGです。その先祖霊があなたを頼ってくるかもしれません。何の由縁もないのだから放おっておきましょう。

 

以上、作法に関しては堅苦しく考えることはありませんが、騒いだり場を乱したりという最低限のルール、マナーだけは守って下さい。たくさんの魂が眠る場所、色んな人が見ていますからね。

 

知っておきたい日本の仏教 2014年03月05日発売号
Fujisan.co.jpより