近年、ある問題が深刻になってきているといいます。その問題とは「朝食を食べない小学生が増えている」ということ。毎日朝食を食べることは脳や体を目覚めさせ一日のリズムを作ったりと、とても重要なこと。文部科学省が実施した2018年度の調査では、小学生の欠食率が5.5%と前年度に比べ増加。徐々に割合が高くなっているようです。

朝食をしっかり食べることのメリット

朝食の役割のひとつとして、体温の上昇が挙げられます。中高生男子を対象に、朝の通学意欲を調査したところ、朝起きた時の体温が標準(36℃台)の生徒の15.9%が、「通学意欲なし」と答えたのに対し、低体温傾向(36℃未満)の生徒では倍近くの、約30%に上ることがわかりました。

また、毎日の朝食は学校の成績アップにもつながります。小学生を対象にした実態調査によると、朝食をきちんと食べている子どもほど成績が良い傾向があるようです。

以上の事から朝食をしっかり食べることには、通学意欲の上昇、成績アップにつながるというメリットがあることが分かりました。

では、朝食ではいったい何を食べればよいのでしょうか。芝大門いまづクリニック院長の今津嘉宏先生は以下のようにコメント。

「1日のうち体温が最も下がる朝に大切なのは、朝食に温かいものを取り入れて身体を温めることです。さらに、とろみのあるスープは摂取120分後も身体を温める効果が持続します。」

サーモグラフィで体温上昇を検証

温かい朝食の重要性を啓発するため情報発信する団体『温朝食ラボ』は、朝身体を温めるために飲むべきものが何かを検証するべく『温かいスープ』『温かいコーヒー』の2種類の飲料で体温上昇の比較検証を行いました。

検証は8名の20代前半、30〜40代、50〜60代の女性を対象に実施。結果として、世代関係なく温かいスープの摂取直後から腹部・手の甲がそれぞれ温まって60分後も持続されていることが分かりました。

 

 

今回の実験を監修した今津嘉宏先生は以下のようにコメント。

「今回の試験結果から、コーンクリームスープの方が身体を温め、且つその効果が持続することが分かりました。また、年齢関係なくその効果は同じように立証されました。理由としては、スープに含まれる『とろみ』が大きく関係しています。とろみがあると、飲食物が胃の中に停滞する時間が長くなるからです。朝、目覚めの1杯に温かいコーヒーを飲む人は少なくありません。しかし、1日のうち体温が最も下がる朝だからこそ、温かいとろみのあるスープなど、体温を上げるものを意識的に摂り入れることが大切です。」

 

一日の始まりに朝食でしっかり目覚めスイッチを入れるため、和食であれば、ごはん+お味噌汁、洋食であればパン+温スープなど温かいものを取り入れるように心がけていきましょう。

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Fujisan.co.jpより