江戸三十三観音めぐり…第十三日目

時は12月25日クリスマス。※

街は赤と緑の装飾で彩られ、景色も人も浮かれている。この日、世界で唯一サンタクロースに見放された男こと僕は観音にすがるため家を出た。(※この記事は2017年に書かれたものです)

そんな訳で今回は、27番目(札所第二十七番)と28番目(札所第二十九番)、そして26番目(札所第二十一番)をリベンジします。

道往寺(札所第二十七番)港区高輪

都営地下鉄・泉岳寺駅A3出口。

いつものように地図を読めないくせに駅員に聞くでもなくグーグルマップに全幅の信頼をおいて目的地を目指すこと徒歩10分弱で到着。

なかなか近代的なお寺で“寺感”がない。

門をくぐるとすぐに左手にお堂があり、ここに観音様が安置。

お参りをする前に御朱印帳をあずけるため寺務所へ。出迎えてくれた女性に三十三観音巡りの御朱印のことを話すと、奥から老女を連れてきた。老女は、ここで御朱印を書けるのは自分だけという。書いてもらっている間にお堂に戻りお参りすることに。

観音様の前で手を合わせる……

最近祈願事が私利私欲にまみれていることを思い出したので、もっと広く有益な祈願事を思案。

(ラストアイドルの哉子様がもうすぐ誕生日なので、1年が幸せな年でありますように…)

自分のためではなく他者を思いやる良い願い事だと思う。なかなか清々しい。

さて、寺務所へ御朱印帳を取りに戻ると御朱印はできていた。

そして先ほどの老女と長話に入る。どうやら修行をつまれた僧侶であるようでニコニコと寺の説明をしてくれた。そこで発覚したのは、僕が入ってきたのは裏門で表の山門は真逆にあるということだった。出るときはその山門から出て行こうと思い寺務所を出ようとすると、老女は最後にこんなことを教えてくれた。

「お参りは16時までにしておきなさい。お寺には成仏できない仏もいて、夕方を過ぎるとお参りする優しい人についてくることがある」

…勉強になった、急ごう。

で、ここで泉岳寺駅から道往寺への正しい道順の答え合わせを。

泉岳寺駅A3出口を出て左手にガソリンスタンドがあるのでここを左に曲がりあとは2、3分まっすぐ歩くと……

道往寺・山門である。

高野山東京別院(札所第二十九番)港区高輪

続いて向かうお寺は道往寺から徒歩20分くらいで行ける。道順も比較的大通りに沿っているので、こちらは分かりやすい。もし泉岳寺駅からの場合はA2出口から向かうと5、6分時短になる。

高野山東京別院。今回もバッチリ逆光である。このシーズンはこんなもんなのか?

境内は静かで、整地されてはいるもののお堂などの佇まいはまさにお寺。

安置された観音様にお参りしながら、先ほどはわたくし事の祈願ではなかったとはいえ、個人へ偏った祈願だったと改めようと思った。哉子様の幸せは心にとどめるとして、今回はもう少し多くの人が幸せになる祈願を思案し…そうだ!と思いつく。

(シュークリームロケッツの、ももなん、あいみん、みーたん、一度は挫折して悔し涙を流した3人を幸せにしてあげてください)

御朱印も頂き寺を出る。

そして、最後は前回の観音巡りの心残りを晴らすため向かった先は……

増上寺 リベンジ(札所第二十一番)港区芝公園

前回、見当違いのお堂をお参りしていたことを帰宅してから知った増上寺。御朱印もいただいていたため、しれっとスルーもできたがどうも寝覚めが悪い。自分ルールを崩すとジンマシンが出る。そこで特に遠いわけでもないので、リベンジを果たすため2度目となる増上寺に向かった。

今日も今日とてそびえたつタワーを背に堂々たる大殿。堂々たる逆光。

で、肝心の観音様、西向聖観世音菩薩が安置されるお堂。

観音様に今日も無事お参りできたことを報告し感謝を伝え満足し山門を出る。

そこでふと道往寺で言われたことを思い出す。

“16時までにお参りを済ませなさい。さもなくば、ついてくるものがあるかもしれない”

腕時計の目を落とす。そうか、ひとり暮らしだったけど、今日から2人暮らしになるかもしれないな。家路の足が重くなる……

その十四観音につづく…

月刊江戸楽
Fujisan.co.jpより