結婚10年目・倦怠期真っ只中にいるセックスレス夫婦の愛憎劇『喜劇 愛妻物語』(9月11日公開)の公開直前ヒット祈願イベントが3日、東京のスペースFS汐留で行われ、濱田岳、水川あさみ、新津ちせ、足立紳監督が出席した。

妻とのセックスを目論む売れない脚本家・豪太役の濱田は、役柄について「うわ!コイツやりたくねえな!と思った」とぶっちゃけつつも「でも足立さんの脚本力は素晴らしく、しかも鬼嫁を水川さんがやる。俳優としてこんなにやりたい話はない」と快諾。撮影では水川演じる妻・チカに罵詈雑言を浴びせられる日々だったが「くさくさした気持ちになるのかと思ったら、幸か不幸か豪太と自分の中にある余裕と図太さがシンクロ。上から目線でチカの罵倒を見ている自分がいました」と謎の感慨を得ていた。

水川とは10年程前にカップル役で共演していたが「初日に罵声を浴びせられて、自分の想像力の乏しさを痛感。ヤバイ!凄く怒るじゃん!」と予想を超える水川のキレ演技に脱帽。そんな水川のパワーが「明日の活力と楽しみになりました」とニヤリとしていた。

豪太にうんざりしている毒舌妻・チカ役の水川は「タン壺!とか、私が今まで生きてきた中で発したことのない言葉もあるし、ずっと怒っているエネルギー値の高い女性。撮影は夏場だったので、夏バテしないように心掛けました」と回想。豪太というキャラクターには足立監督の性格も反映されており「豪太にもイライラ、その横にいる監督にもイライラ!」と笑わせるも「濱田さんは大信頼しているので、いくら私が罵声を浴びせにいってもいつも受け止めてくれました」と感謝していた。

二人の愛娘・アキ役の新津はその夫婦喧嘩を目の当りしたわけだが「(濱田と水川は)撮影以外では仲良くて、沢山遊んでくれて楽しかった」とニッコリ。そんな愛娘に水川が「撮影以外のところでも家族の空気感を作ってくれました。3人で待機中も家族っぽくなりすぎて、不思議な感じでした」とシミジミすると、濱田に「水川さんもいつかお母様になられたら、きっと僕らを思い出すはず。このイラつきあいつらだ!って」と未来を予想されていた。

自伝的小説の映画化に足立監督は「世の中にこんなひどい女がいるんだ!と自分の奥さんに対する復讐の気持ちが大きかったですが、結果的に彼女の罵詈雑言がいい作品になったと思えば…感謝の気持ちに変わりました」とぶっちゃけ。撮影中に足立監督から「妻は外面がいい」などと妻に対する悪口を聞かされていたという濱田は「素敵な奥様でした。肝っ玉母さんという言葉が似合うような方。チカちゃんのように支えてくれる懐の大きな奥様でした」とフォローしていた。

そんな劇中の夫婦の姿に濱田は「やり合ってはいるけれど『トムとジェリー』の関係に近い感覚がある」と分析。一方の水川は「最後の方にピンチを迎えるけれど、それでも結局は一緒にいてまた日常が始まる。夫婦の最上級。こういう風になれたら怖いものはない。ある意味、素敵な夫婦。こんな明け透けにいるわけですからね」と憧れを口にしていた。新津も「信頼していないと暴言は吐けない。信頼という意味では理想の夫婦だと思う」と太鼓判を押していた。