大女優も女幹部経験者

 特撮によく出てくる悪の女性幹部キャラは、今となっては有名女性芸能人が演じていたことも少なくなく、ある種の登竜門となっています。放送中の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で、敵怪人「脳人(ノート)」の紅一点・ソノニ役を演じている宮崎あみささんも人気を集めています。今回は、意外な芸能人が演じていた女性幹部を振り返ります。

 まず紹介したいのが、『魔法戦隊マジレンジャー』(2005〜06年)に登場したナイです。パンクファッションにキュートな見た目で人気を博した彼女を演じたのは、当時高校生のホラン千秋さんでした。ホランさんといえば報道番組『Nスタ』のキャスターとしても活躍しており、クールな才女のイメージを持っている人も多いでしょう。そんなホランさんがヒーローを苦しめる悪役を演じていた事実は知らない人もいるようで、ネット上では「友達にホラン千秋が戦隊シリーズの敵女幹部だったって言っても信じてもらえない……」「役の時は濃いメイクだったから全然わからなかった!」などの声がありました。

 また、芸歴40年以上、ドラマ『夫婦道』や『3年B組金八先生』など数々の作品に出演してきたベテラン女優・高畑淳子さんも、過去に悪の幹部役を演じています。高畑さんが演じた『仮面ライダーBLACK RX』(1988〜89年)のクライシス帝国の諜報参謀・マリバロンは、特撮ファンの間でも「好きだった!」という人が多い名悪役です。高畑さんご自身も当時なかなか芽が出ないなか、『仮面ライダーBLACK RX』のマリバロンが出世作になったと語っています。

 他にも映画『炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN! BANBAN! 劇場BANG!!』では、ソニンさんが魔姫役で、初めて戦隊モノの悪役に挑戦。さらに、馬場ふみかさんもデビューして間もない時期に、『仮面ライダードライブ』で、女性型上級ロイミュード・メディックを演じています。

 その他、ゲスト系悪役では釈由美子さんも、『仮面ライダージオウ』で悪の女王・北島祐子を熱演。しかも祐子は、ことあるごとにマンホールのフタで戦うクセ強キャラで、注目を浴びることになります。『仮面ライダージオウ』への出演がきっかけで、『ポケモン』がデザインされたマンホールをPRする仕事がくるほど話題を集めていました。