“ヤバいもの”が見える女子高生が、コワモテ男の背後に見たものとは?

“見えてはいけないもの”が見える女子高生・みこは、友人と下校中に捨て猫を見つけました。ダンボール箱に入った子猫を友人がかわいがるなか、みこは箱のなかの「ヤバいもの」が見えてしまいます。ペットを飼えない友人がSNSで里親を募集すると、現れたのはまたヤバい人で……?

 漫画家・泉朝樹さん(@izumi000)の創作マンガ『ヤバいのが見える女子高生が猫拾う話』がTwitterで公開されました。本作は「コミックウォーカー」などで連載中の『見える子ちゃん』からの一編。恐ろしい風貌の怪異(化け物)が見えつつも、ひたすら無視し続ける女の子・みこが主人公の日常ホラーコメディです。

 今回の作品は「人は見かけによらない」がテーマ。読者からは「いい話」「最後泣いた」「オチが不意打ち」「ほっこりした」「コワモテおじさんの顔の傷は……」「この能力があれば譲渡先で不幸な目に遭う子がなくなるよね」などの声があがりました。Twitter投稿は4.6万いいねの話題作となっています。

 作者の泉朝樹さんに、お話を聞きました。

ーー『ヤバいのが見える女子高生が猫拾う話』のお話はどのように生まれたのでしょうか?

 見た目が怖い化け物を描いているうちに「人間も見た目で判断してしまうことあるよなぁ」と思い、「見た目は怖いけど実は優しい」みたいな人を登場させたくて、豪塚さん(猫をもらった怖い顔の人)が生まれました。

 みこは「ヤバいの」以外も見えるので、みこにしか気付けないというところで『見える子ちゃん』らしさが出ているお話だと思いますし、ここでの「見かけによらない」というワードも、後々のエピソードに関わるものになったので、とても印象深いお話になったと思います。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 もともと連載前にTwitterで公開していた時からたくさん反応をいただけていましたが、改めて、ひとつの描写からたくさん考察して下さってありがたいです。

 このお話はこれでおしまいではなく、のちのエピソードにつながるものなので、さまざまな考察が
どう展開していくのか、先のお話も読んでいただけたらうれしいです。

ーー今作に限らずですが、女子高生がかわいらしく描かれているぶん、怪異(化け物)の恐ろしく迫力のある描写が際立っています。作画で工夫なさっていること、心がけていることなどを教えて下さい。

 女の子は超かわいく、化け物は超おぞましく、そのコントラストが画面的にも『見える子ちゃん』の特徴になっていると思うので、常に意識して描いています。ホラーだけでもなく、コメディだけでもない、『見える子ちゃん』でしか感じられない何かが描きたいと常に思っています。

『見える子ちゃん』の最新刊、7巻が発売中(KADOKAWA)

ーー『見える子ちゃん』の最新刊・7巻について、お話の内容や見どころなどをご紹介いただけますか?

 単行本2巻から続いている「さんかい」というワードや神社のお話が7巻でいったんの区切りを迎えるので、あの神社の謎の存在たちがどういうものなのか確かめていただければと思います。そしてこの巻では新キャラの一条みちるが登場し、さらにみこの日常に波乱を巻き起こしていくので、そこも見どころです。

ーー今後、挑戦してみたいことについて教えて下さい。

 今は『見える子ちゃん』の執筆で精いっぱいですが、アクションや恋愛やSFなど、『見える子ちゃん』以外にもいろいろと描いてみたいなと思ってます。