「ペンギン絵描き」による独特な世界観
えまごろうさん(@tasoema416)の創作マンガ『ペンギンとはじめてのバス』がTwitterで公開されました。えまごろうさんはペンギンをモチーフとした絵を得意としているクリエイター。本作でも「登場するキャラクターは擬人化されたペンギンのみ」というこだわりが発揮されています。
作品のストーリーは、子供のペンギンが、生まれて初めてのバスへの乗車に挑戦する内容。あたふたと奮闘する子ペンギンを、そこに居合わせた大人ペンギンがやさしく見守って助けてくれます。この「幼いペンギンの初挑戦」を描くシリーズは好評で、その後も題材を変えながらいくつかの作品が公開されました。
Twitterでは「やさしいペンギンの世界で良かった」「日常のいち風景のはずなのにすごく癒やされました」「何度も見たくなるほど、内容がホッコリ」といったコメントが寄せられており、多くの読者がほのぼのとした世界観に魅了されているようです。作品の投稿には3700件を超えるいいねがついています。
作者のえまごろうさんに、お話を聞きました。
ーーえまごろうさんは日本画とWebデザインを中心に活動されているそうですが、マンガを描き始めたのはいつ頃からでしょう? きっかけを教えて下さい。
小学生の頃にクラスメイトに見せるのに描いたりしていました。2022年に思い付きで描いてみたりもしましたが、本格的に描き出したのは2023年の4月からです。
きっかけは2022年に描いたイラスト作品などについて「マンガにしてシリーズ化したら面白いんじゃないか」というご意見をいただいたことでした。私自身もやってみたいなと思ったので描いています。
ーー本作のお話はどのように生まれましたか?
路線バスって地域によってルールが違ったりしますよね。大人になってからも初めて乗るバスはドキドキしてしまうので……子ペンギンに挑戦してもらいました。
ーー作中に登場するペンギンは、人間のように行動していますがセリフはありません。どのような意図からでしょうか?
見る人に自由に想像してもらえたらいいかな、と思ってセリフをなくしています。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「こういう体験を見守ってくれた大人に少しずつ気付いて見守る側になる」っていうコメントは素敵だなと思いました。私もそういう自覚を持って大人にならなければ、と思います。
ーー「ペンギン絵描き」として数多くの作品を手掛けるえまごろうさんは、ペンギンのどのようなところに魅力を感じていますか?
どことなく人間っぽいシルエットだったり、堂々とした佇まいだったり、愛らしく歩く姿だったり……泳ぐ姿や骨格標本はかっこいいですし、あとはフルーティーな香りです。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか? ペンギンが初めてのことに挑戦するシリーズは、今後も続くご予定ですか?
今後もマンガやイラストを通してペンギンたちの日常が描けたらいいなと思っています。初めてのことに挑戦するシリーズもしばらく続きます。