仮面ライダーと戦隊ヒーローが2トップの暴走族?

 時空を超えたアツい戦いが人気を集め、アニメ化や実写化を果たした人気マンガ『東京卍リベンジャーズ』は、現在公開中の実写映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-』が公開中です。前後編で公開される『血のハロウィン編』(後編「決戦」は2023年6月30日公開)には、前作『東京リベンジャーズ』(2021年)から出演する俳優の他、豪華な新キャストも加わりました。

 そして、この実写シリーズには「特撮」出身の俳優が多数出演していることも、かねてより話題になっています。

『東リベ』に欠かせない存在の、東京卍會総長・マイキーこと佐野万次郎役を務めているのが、『仮面ライダーフォーゼ』の仮面ライダーメテオ(朔田流星)役を演じた吉沢亮さんです。吉沢さんは「フォーゼ10周年特別企画」のインタビューで、「僕の原点と言ってもいいぐらい」とメテオを演じられたことに感謝の言葉を残しています。

 そんな吉沢さんは、『東リベ』では喧嘩がめっぽう強く、カリスマ的存在のマイキー役を演じています。SNSには「吉沢亮くんは仮面ライダーの頃から大好きな俳優さんです」「仮面ライダーメテオなんだから強いに決まってる」などと、2020年3月にマイキー役として発表されたときから話題を呼んでいました。

 そんなマイキーを副総長として支え、存在感を発揮しているドラケンこと竜宮寺堅を演じるのは、かつて『海賊戦隊ゴーカイジャー』で「ゴーカイブルー(ジョー・ギブケン)」役だった山田裕貴さんです。山田さんは俳優デビュー作が『ゴーカイジャー』で、かつて自身のInstagramに『ゴーカイジャー』について、「ヒーローになれたことを誇りに思います」と投稿するほど、熱い気持ちを持ってゴーカイブルーを演じていたようです。

 ドラケンは、冷静な判断を下すことができる組織の要の存在で、喧嘩もめっぽう強いことが作中でも描かれています。ゴーカイブルーも髪が長めでクールなキャラクターだったため、「設定もドラケンに似てるかも。名前も両方最後『ケン』だし」との声や「山田裕貴くんまじでゴーカイジャーのジョーさんから知ってる訳だが、東リベでは推しのドラケンやってくれてありがとう」「仮面ライダーメテオとゴーカイブルー出てるから、もはや『スーパーヒーロー大戦』」と、こちらもキャスト発表時から話題です。かつての仮面ライダーとスーパー戦隊が東京卍會のトップを演じることについて、『東リべ』と特撮両方が好きなファンは、特に喜んでいました。

 その他、主人公・花垣武道の友人・千堂敦を演じているのも、『仮面ライダーゴースト』で仮面ライダーネクロム(アラン)役を演じた磯村勇斗さんです。ネクロム役では、主人公と怪人・眼魔と戦う道を選び、熱い戦いを演じました。千堂敦は優しく頼りがいのある存在ながら、作中で何度も不幸な目に遭うキャラで、ファンからは「もともとの顔が似ている上に演技の再現もすごい」「磯村勇斗のあっくんの闇堕ち演技上手くて、1作目の自殺のシーン泣いちゃった」などと、磯村さんの演技力に絶賛の声が寄せられています。

 上記の3人だけでも「特撮出身組が濃い」と言われていた実写『東リベ』ですが、公開中の『2』から、松野千冬役の高杉真宙さんも加わり、さらに話題となりました。高杉さんは『仮面ライダー鎧武』で仮面ライダー龍玄(呉島光実)を演じています。龍玄は次第に道を踏み外し、暴走してしまう難しい役柄でしたが、ファンから「年相応に悩み迷う演技が好き」と絶賛され、その役柄を見事に演じ切りました。

 そんな高杉さんが『東リベ』で花道の相棒となっていく千冬役にキャスティングされると、ファンからは「仮面ライダー鎧武の時から素敵だったし応援していたので、千冬やってくれて嬉しい」「千冬は見た目は可愛いのに中身は男のなかの男、そんなキャラを高杉真宙くんが演じているなんて幸せ」と、歓喜の声があがっています。

『血のハロウィン編』以降も実写版シリーズが続くかは不明ですが、原作ではまだまだ強烈かつ魅力的なキャラが多数登場するため、「誰がキャスティングされるか楽しみ」「また特撮俳優増えないだろうか」と期待も集まっているようです。