クリリンは元カノを引きずっていた?

 現在でも色褪せることなく多くのファンを魅了する『ドラゴンボール』(著:鳥山明)では、サイヤ人である悟空やベジータもさることながら、地球人屈指の実力を持つクリリンも高い人気を誇っています。クリリンは、人造人間18号(以下、18号)とめでたく結婚し、娘も授かっている「リア充」キャラです。ただ、その娘に付けられた名前の由来に関する、「闇(?)」はたまにネットで話題になっています。

 クリリンと18号は、「人造人間・セル編」にてもともと敵同士として対面した間柄でした。しかしクリリンは何度も18号と遭遇するたびに、彼女庇ったり、命の危機を救ったりと、好意を抱くようになっていきます。

 その後完全に18号に惚れ込んでしまったクリリンは、神龍に「17号(18号の双子の弟)と18号の体のなかにある爆弾を取り除いて欲しい」とお願いします。その様子を見ていた18号は、クリリンとの別れ際に「感謝なんかしてないからな」と「ツンデレゼリフ」を吐いており、続く「魔人ブウ編」で再登場した時にはクリリンと結婚して、娘も生んでいました。クリリンの素朴な顔立ちと18号の美しい金髪を受け継いだ子供には、「マーロン」という名前が付けられています。

 ここで注目したいのが、『ドラゴンボールZ』第108話からのアニメオリジナルのエピソード「魔凶星(ガーリックJr.)編」にて登場した、クリリンの彼女の存在です。彼女はクリリンがいながらも、ヤムチャを口説き始めたり、悟空の妻であるチチを「おばさん」呼ばわりして怒らせたりと、強烈なキャラクターでした。青髪でブルマに似ています。

 そんな彼女の名前は、「マロン」です。クリリンの娘「マーロン」は、過去に付き合っていた彼女を彷彿とさせる名前だったのです。ちなみに、アニメではマロンは別の男に鞍替えして、あっさりとクリリンのもとから去っています。その後、クリリンは仲間たちに「はっきりしない態度だから、こっちからふってやった」と話していました。

 クリリンがどのような考えで、元カノを連想させる名前を娘に授けたのかはわかりません。ネットではマーロンの名前について、「クリリンは元カノに未練タラタラなのでは」「あの世界ではマーロンもマロンもありふれた名前なのかも」「魔人ブウ編の連載始まったのは魔凶星編の放送の後だし、鳥山先生の悪ふざけじゃない?」などの予想がされています。

 ちなみに、妻である18号は、この事実を知っているのでしょうか? 実は続編のアニメ『ドラゴンボール超』にて、「18号はクリリンの元カノの名前を知っているのでは?」と思われるシーンが描かれていました。2017年6月11日放送の第94話で、姉と久しぶりに会った人造人間17号が、マーロンのことを「マロン」と呼び間違えてしまうのです。

 それを聞いた18号は、即座に詰め寄り「次間違えたら殺すよ」と、怒りをあらわにします。このシーンをみた視聴者からは「やっぱり18号さん……知ってる?」「18号がかわいそう……でも何で命名許したの?」などの声が出ていました。

 18号はマーロンの名前の「由来?」を、何らかの形で後から知ってしまったのでしょうか。今後の『ドラゴンボール』シリーズにて、クリリン娘の名前の真相が明かされることがあるのか、注目してみると面白いかもしれません。