原作者が絶賛したハマり役も
人気マンガが原作で「実写化成功」と称されるTVドラマには、原作ファンもうなるほどの「ハマり役」がいるケースが多いです。どのようなキャラクターが、「再現度が高い」と評価されたのでしょうか。
2006年にフジテレビで放送されたドラマ『のだめカンタービレ』(原作:二ノ宮知子)は、指揮者を目指す音大生「千秋真一」と、天賦の才能を持つ落ちこぼれの音大生「野田恵(通称:のだめ)」の成長や恋愛模様を描いた話です。平均視聴率18.9%を記録してスペシャル版や映画も作られ、多くの人が「実写化成功作」としてあげる作品となりました。
本作のハマり役といえば、のだめ役の上野樹里さんが真っ先にあげられますが、千秋役を演じた玉木宏さんもみごとでした。女性陣を虜にするかっこよさはもちろん、完璧主義ゆえに他人にも自分にも厳しい「俺様」キャラ、さらには白目をむく変顔までも完璧に再現しています。
ちなみに本作は当初、TBSでの放送が予定されており、千秋役はV6の岡田准一さんが演じる予定でした。しかし、主題歌をクラシックではなくV6の楽曲にすることや、主人公をのだめから千秋に改変することに原作者の二ノ宮先生が難色を示し、TBSでのドラマ化は白紙になったそうです。その後、本作はフジテレビで制作され、玉木さんの千秋真一が誕生しました。
また、あfろ先生のマンガが原作で、女子高生たちがキャンプを楽しむ日常を描いた『ゆるキャン△』も、実写化成功の例によくあげられています。実写化の発表当初は、「原作の雰囲気を壊してしまうのでは」と不安の声が見られました。しかし、髪色などを無理に原作に寄せない自然な容姿や、アウトドア用品、車のナンバーといった細部にまでこだわった再現度の高さが好評を博し、一転して高く評価されています。
なかでも、ファンから「再現度が高い」と評価されたのが、野外活動サークル部長「大垣千明」を演じた田辺桃子さんです。眉毛が見えるほど短く切りそろえた前髪や、ツインテールのみならず、普段の美しい田辺さんからは想像できない独特な変顔まで忠実に再現しました。
放送当時は「大垣以上に大垣してる」「どこから連れてきたこの大垣」などとネット上がどよめき、大きな話題になりました。
ほかにも、ドラマ2シーズンや映画が制作された『きのう何食べた?』(原作:よしながふみ)も、実写化成功作品として外せません。本作は、節約家で料理上手の弁護士「筧史朗(通称:シロさん)」と、シロさんの恋人で美容師の「矢吹賢二(通称:ケンジ)」の日常を、食事を中心に描いた物語です。
本作にはゲイカップルのひとり、ジルベールこと「井上航(演:磯村勇斗)」をはじめ、数々のハマり役が登場します。なかでも、主役の西島秀俊さんが演じるシロさんと、内野聖陽さんが演じるケンジは、ファンから絶賛の声が絶えません。西島さんはシロさんの几帳面で見栄っ張りな性格や、清潔感ある雰囲気を忠実に再現し、内野さんはしなやかな仕草でケンジの女性らしさをしっかり表現しています。
主演のふたりは、原作ファンはもちろん作者のよしなが先生からも、実写化が決まった際のコメントで「『実写なんだし、何もこんなに似せなくても……』と思うぐらい、そっくりです!」と、お墨付きをもらっていました。


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