300以上の作品の主演声優をチェック!

 2021年は、さまざまな声優が地上波のTV番組に出演したり、一般誌で取り上げられたりといったことがこれまで以上に当たり前となった1年でした。しかしアニメファンにとっては、やっぱりアニメから彼・彼女たちの声を聴いているときが一番うれしいですよね。

 そこで2021年のアニメがほぼ出そろったこのタイミングで、本年スタートした300以上のアニメ作品をチェックし、声優ごとの主演回数をカウント。以下のようなルールでポイント化し、2021年の顔と言えそうな声優トップ15を紹介します。

(1)作品における主人公役は1ポイント、その相手役(メインヒロインなど)は0.5。複数主人公の作品はそれぞれ1ポイント。キャラクターの子供時代の声優はポイントなし。

(2)対象となるアニメは2021年1月1日〜12月31日にTV、劇場、Webで初出の作品で、劇場アニメは2021年に日本で公開が始まったものが対象(海外作品も含む)。ただしTV放送作品のスピンオフショートアニメ、商品や自治体のプロモーションアニメは対象外。同じ媒体の複数作品で同じキャラクターを演じても1ポイント。

(3)ポイントが同数の場合は主人公役の多さ、準メインキャラの多さ、活躍度の順で順位付け。

●そうそうたる面々を抑えた11〜15位

15位:高橋李依さん
14位:小野賢章さん
13位:花守ゆみりさん
12位:ファイルーズあいさん
11位:上村祐翔さん

 内山昂輝さん、松岡禎丞さん、佐倉綾音さん、戸松遥さん、斉藤壮馬さん、下野紘さん、藤原夏海さんといった、トップ10に入ってもおかしくないような面々を抑えてランクインしていたのがこの方々。いずれも主人公役が2〜3人のなか、上村祐翔さんは『100万の命の上に俺は立っている2』第2シーズン、『ビルディバイド -#000000-』、『文豪ストレイドッグス わん!』、『RE-MAIN』と4作品で主人公を演じました。

 また12位のファイルーズあいさんにも注目です。彼女は2019年の『ダンベル何キロ持てる?』でデビューしたばかりですが、「プリキュア」や「ジョジョの奇妙な冒険」といった人気シリーズの主人公役を射止めました。その一方で『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』のヤンデレ幼なじみ・アリシア役など強烈な怪演もインパクト抜群。今、もっとも勢いのある声優さんのひとりです。

●トップ10以降は男性声優が多め?

『暗界神使』ポスタービジュアル (C)BANDAI NAMCO Entertainment (SHANGHAI) CO., LTD.

10位:鬼頭明里さん
9位:小林裕介さん
8位:山下大輝さん
7位:梶裕貴さん
6位:神谷浩史さん

 鬼頭明里さんは、『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』や『シャドーハウス』におけるダブル主人公の片方などを演じて10位に。実は女性声優に限定すると2位でした。

『僕のヒーローアカデミア』緑谷出久で知られる、7位の山下大輝さんは『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』や『イジらないで、長瀞さん』などに出演しつつ、主人公ネモを演じた『セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-』のエンディングテーマでアーティストデビューも果たしました。

 また6位の神谷浩史さんは、『天官賜福』『暗界神使』の2作品で福山潤さんとの共演が続いたのを覚えている人も多いのではないでしょうか。

女性、男性それぞれの1位は?

●女性声優1位は悠木碧さん

『呪術廻戦』キービジュアル (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

5位:内田雄馬さん
4位:島崎信長さん
3位:悠木碧さん
2位:榎木淳弥さん

 5位の内田雄馬さんは2021年になって主人公役がグッと増加。『灼熱カバディ』宵越竜哉、『ゲッターロボ アーク』流拓馬といった熱血漢を演じ、また『フルーツバスケット』では草摩夾として4位の島崎信長さん演じる草摩由希の恋のライバルとなりました。

 全体で3位、そして女性1位となったのは悠木碧さん。正統派美少女だけでなく、『Sonny Boy』や『D_CIDE TRAUMEREI』では自然体の少女を、『エビシー修業日記』、『蜘蛛ですが、なにか?』では人外のキャラクターを演じたのも印象的です。

 2位は『カノジョも彼女』など6作品で主人公を、『がんばれ同期ちゃん』でもおいしいキャラクターを演じる榎木淳弥さんでした。2020年放送開始のため今回の集計ではカウントしていませんが、3月まで放送された大ヒット作『呪術廻戦』の虎杖悠仁役でもあり、2021年を代表する声優のひとりと言っても過言ではありません。

 そんな榎木さんですが、意外にもまだ「その年度にもっとも印象に残る声優や作品の業績を称える」ために作られた声優アワードでの受賞はなし。2021年度の同アワードにおける主演男優賞の筆頭候補でしょう。

●1位はデビュー10周年迎えた花江夏樹さん

『鬼滅の刃 遊郭編』キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

1位:花江夏樹さん

 1位は『鬼滅の刃』竈門炭治郎役で国民的人気となった花江夏樹さん。特に夏クールは『ヴァニタスの手記』、『月が導く異世界道中』、『死神坊ちゃんと黒メイド』、『KICK&SLIDE』と多くの作品で声を聴けたのは記憶に新しいところ。また話題作『オッドタクシー』や『チキップダンサーズ』における芝居もインパクト抜群でした。

 花江さんの主演作は12月に『鬼滅の刃 遊郭編』の放送が予定されており、2022年にも映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』やオリジナルTVアニメ『群青のファンファーレ』が控えています。2021年でデビュー10周年を迎えた花江さんですが、その活躍はまだまだ続きそうです。