花魁で、鬼で、子供…堕姫を沢城みゆきはどう演じる?

 2021年12月5日(日)から放送が始まる『鬼滅の刃 遊郭編』。キービジュアルも描かれている美しい女性の鬼・堕姫(だき)を演じる声優は沢城みゆきさんに決定しました。

※この記事は「遊郭編」のネタバレを含みます。

 堕姫は、遊郭に潜む上弦の鬼です。普段は蕨姫花魁として振る舞い、裏では人を喰うらう鬼として過ごしていました。花魁として穏やかに振る舞う時もありますが、気位が高く残酷な性格は鬼の状態と変わりません。

 しかし、堕姫は追い込まれると駄々をこねる子供ような振る舞いを見せます。兄・妓夫太郎に甘え、泣きつきます。高慢に振る舞っていますが、堕姫の本質は子供のまま。花魁・鬼・子供という3つの面から、沢城みゆきさんの演技が楽しみなシーンを抜き出しました。

●表と裏がありすぎる蕨姫花魁

 蕨姫花魁として過ごしている堕姫は高飛車で、「誰の稼ぎでこの店がこれだけ大きくなったと思ってんだ婆」と女将に言うほどです。女将が言うには、堕姫のいじめで自殺したり、ケガをしたりする人々がいたそうです。

 そんな堕姫ですから、初対面の相手にも容赦ありません。女装をして店で働き始めた善逸(=善子)に次のように言い放ちました。

「不細工だねお前 気色悪い……死んだ方がいいんじゃない?」

 そのくせ、店の主人に頭をさげられるとにっこり。

「入って来たばかりの子につらく当たりすぎたね 手当てしてやって頂戴」

 裏表がキツいシーンです。沢城みゆきさんの声で切り替わりの瞬間を聴きたいですね。

●堕姫の本性!美にこだわる

 炭治郎たちが遊郭に潜入する数日前のこと。堕姫は、蕨姫花魁が人間ではないと勘づいた京極屋の女将を殺害します。鬼の本性を現した堕姫は、女将を捕らえて空中に舞い上がります。

「お前は私が思っていたよりずっとずうっと頭が悪かったようだねぇ」

 堕姫が鬼としての姿を見せる初めてのシーンで、どう声色が変わるか楽しみです。また、堕姫が美にこだわり、残酷な性格であると分かる場面も見もの。女性を喰おうとする堕姫の前に現れた炭治郎を、弱そうだとさげすみながらもこう言います。

「目はいいね 綺麗 目玉だけほじくり出して喰べてあげる」

 さらに、炭治郎から命をもてあそぶ理由を問われると、PVでも流れたセリフを言い放ちます。

「美しく強い鬼は何をしてもいいのよ……!!」

 まさに「綺麗で残酷な女の鬼」の本領発揮。沢城みゆきさんの声で言われたら背筋がぞくぞくしそうです。

●本当は子供の堕姫、そして…

 傲慢な堕姫ですが、追い詰められるとまた別の顔を見せます。音柱・宇髄天元に頸を落とされ、「お前上弦じゃねぇじゃん」と言われて泣きわめく始末。

「ほんとにアタシは上弦の陸だもん本当だもん 数字だって貰ったんだから アタシ凄いんだから」

 まるで駄々っ子です。そして、兄・妓夫太郎が現れるとすぐに泣きつきました。

「アタシ一生懸命やってるのに 凄く頑張ってたのよ 一人で……!! それなのにねぇ皆で邪魔してアタシをいじめたの!! よってたかっていじめたのよォ!!」

 堕姫は子供が大人に言いつけるように騒ぎ、妓夫太郎に仇を討ってくれと頼みます。こんな振る舞いをする理由は、もともと堕姫は人間時代に子供だったからでしょう。

 鬼になって長い時間が過ぎても、堕姫の兄に対する愛情は本物です。地獄に墜ちる兄にすがりついて叫びました。

「何回生まれ変わっても アタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!!」

 おそらく、この言葉が堕姫の本音です。沢城みゆきさんの堕姫がこのセリフを話す時、きっと視聴者に感動が残るでしょう。

* * *

 堕姫は人間時代に虐げられ、まともな生き方を知らないために子供の残酷さとわがままさを持ったまま鬼へ変わりました。多くの面を持つため、演じるには技量が必要でしょう。沢城みゆきさんがどのように堕姫を演じるか、今から楽しみです。