『すみっコぐらし』第2作も号泣必至?

『ロン 僕のポンコツ・ボット』や『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』などアニメ映画が10作品以上公開された2021年10月に比べ、11月に公開されるアニメ映画は7作品ほどとやや少なめです。しかし、60作目となるディズニーの長編アニメや人気シリーズの完結作など、いずれも入魂の作品ばかり。今回はそのなかでも特に注目の5作品を紹介します。

●『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』(11月5日公開)

 ちょっぴりネガティブだけど個性的なサンエックスのキャラクターシリーズ「すみっコぐらし」。『すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』は、このキャラクターたちを扱った映画版の第2弾です。すみっコたちが暮らす町を舞台に、5年に一度訪れる青い大満月の夜から始まる不思議な物語を、井ノ原快彦さんと本上まなみさんによるナレーションで紡ぎます。

 前作『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』は「大人も泣ける」と話題になり、120万人以上を動員する大ヒットとなりました。今回は監督に『夏目友人帳』の大森貴弘さん、脚本に『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の吉田玲子さんを起用しており、アニメファンなら今作でも涙腺を刺激されることは予想できるでしょう。今回はどのように泣かせてくれるのか、映画館に確かめに行きたいです。

●『サマーゴースト』(11月12日公開)

注目のクリエイターloundrawが手掛ける初の劇場版アニメ 『サマーゴースト』ポスタービジュアル (C)サマーゴースト

 気鋭のイラストレーター・loundrawさんの初監督作品『サマーゴースト』。本作は花火をすると姿を現すという女性の幽霊“サマーゴースト”を探す、3人の高校生による青春群像劇です。

 loundrawさんは10代で商業デビューし、その後も小説『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』の装画をはじめ、アニメや小説、マンガ、作詞などでマルチに活躍するクリエイターです。いま注目の表現者が、自身が設立したアニメスタジオ「FLAT STUDIO」でどんな作品を作り上げたのか、期待が高まります。

2000年代から続く人気ロボットアニメが完結

●『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』(11月12日公開)

『新聞記者』の藤井道人監督作という点でも注目が集まる『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』ポスタービジュアル (C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

 電脳犯罪への対処や要人警護などの任務をこなす公安9課、通称“攻殻機動隊”の物語を描く『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズ。そのうちの2020年4月からシーズン1(全12話)が配信されたフル3DCGアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』に、新シーンを加えて再構成した劇場版が『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』です。

 監督は日本アカデミー賞で6部門を受賞した『新聞記者』など実写映画を中心に活躍する藤井道人さんということで、どのような構成になるかも気になるところ。2週間限定上映のため、ファンは忘れずに劇場に向かいましょう。

●『ミラベルと魔法だらけの家』(11月26日公開)

リン=マニュエル・ミランダの音楽にも注目 『ミラベルと魔法だらけの家』ポスタービジュアル (C)2021 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 ディズニーの長編アニメーション60作目にして、『モアナと伝説の海』以来4年ぶりとなる新作オリジナルミュージカル映画『ミラベルと魔法だらけの家』。南米・コロンビアの奥地にある魔法にあふれた家に生まれるも、魔法が使えない少女・ミラベルが活躍するファンタジー作品です。

『ズートピア』のバイロン・ハワードとジャレッド・ブッシュが監督を務め、音楽をミュージカル『イン・ザ・ハイツ』や『ハミルトン』で知られるリン=マニュエル・ミランダが担当。楽しめること間違いなしの布陣による一作です。

●『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』(11月26日公開)

16年続くシリーズの歴史に幕を閉じる『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』キービジュアル (C)2021 BONES/Project EUREKA MOVIE

 2005年に始まったアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の劇場版として2017年から展開された『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズの第3弾となるのが『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』。「少女の終わり。少女の始まり。」というキャッチコピーの本作では、エウレカを主人公に“最後の旅路”が描かれます。

 11月5日に第十話から第十二話が劇場先行上映される『蒼穹のファフナー THE BEYOND』もそうですが、2000年代に生まれた人気ロボットアニメシリーズがついに完結を迎えます。いずれも近年の作品の評判は上々でした。最近は『交響詩篇エウレカセブン』を追っていなかったというかつてのファンも、この機会に過去作を振り返ったうえで、その完結を見届けに行くのもいいかもしれません。