「仮想空間」内で膨大な数の展示を堪能

 海外でも大人気のメディアミックス作品『ソードアート・オンライン』(以下、SAO)の作中で、主人公のキリトたちがVRゲーム『SAO』の中に閉じ込められるのは、西暦2022年という設定です。現実世界でその1年前となる2021年、VR空間で『SAO」の世界を体験できるイベントが実現しました。2021年11月20日(土)から12月7日(火)まで、『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition』が開催されます。

 2019年に東京で、2020年には京都で開催され大好評を博した展示会イベントの内容に加え、2020年12月に開催された『SAO』のVRイベントのコンテンツや、オンラインならではの新たな展示が体験できます。Webブラウザで楽しめる「スマートフォン・PC会場」と、VRヘッドセットが必要な「VR会場」のふたつの会場で開催される予定です。今回は、開幕に先立って開かれたプレス向け体験会で訪れた「VR会場」の様子をお届けします。

 VRヘッドセットを着用してログインすると、そこは、『SAO』の最初の舞台「浮遊城アインクラッド」にある同名の街の広場をイメージした「はじまりの街」。この街は無料エリアで、正式オープン後は、誰でもログイン可能です。

 有料チケットが必要な展示エリアは、「鋼鉄城」「地下迷宮」「研究施設」の3つ。「はじまりの街」の転移門に近づくと、『SAO』ファンにはお馴染みのユイが目の前に現れて話しはじめます(CV伊藤かな恵)。小さな妖精姿のAIユイは、展示エリアでも大活躍。ユーザーの移動に追従し、特定の展示の前では音声ガイドとして可愛く解説してくれます。

「鋼鉄城」は、「浮遊城アインクラッド」をモチーフにした展示エリア。4層に分かれており、各層の壁面には「アインクラッド編」から劇場版「オーディナル・スケール」までの設定が展示されています。塔の中心にある筒状の「インスタレーションエリア」に入ると、壁を埋め尽くした無数の設定画像が周囲を回転。一定時間ごとに画像が切り替わるため、リアルの展示会ではあり得ないほど膨大な資料を見ることができます。

「地下迷宮」は、その名のとおり長いダンジョンの壁に場面写真など展示したエリア。最深部にあるのは、「黒の剣士」キリトの冒険の軌跡をまとめた映像が楽しめる4面シアタールームです。東京、京都会場でも大好評だった360°映像をVR用に再構築したもので、ファンにはお馴染みの名場面の数々がVR空間ならではの臨場感や没入感とともに楽しめます。サチやユウキの登場シーンでは、VRゴーグルが涙で曇るところでした……。

「ボス攻略戦」で挑む「ザ・スカルリーパー」は、作中の描写どおりの強敵。攻略のためには、VR機器特有の操作に対する慣れも必要になりそうだ (C)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

仲間と力を合わせ、ボス攻略戦にも挑戦

「研究施設」は、壁、床、天井の4面に映像が流れるトンネルと、劇場版『オーディナル・スケール』に登場した研究施設「オーシャンタートル」をモチーフにした部屋で構成されたエリアです。トンネルの壁に提示された場面写真に近づくとその映像が動き出し、動画でも楽しめます。

 トンネルの先の近未来的な部屋には、「アリシゼーション編」の資料が展示。そのなかには、「夜空の剣」「青薔薇の剣」「金木犀の剣」の3Dモデルもあり、VR会場では手に持つことも可能です。剣を振ると、その剣ならではのエフェクトも発生。これらの武器は、「研究施設」の外へ持ち出すこともでき、この記事の最後に紹介するVR専用エリア「ボス攻略戦」では強力な武器として使えるようになります。

「ボス攻略戦」とは、アインクラッド第75層のボスモンスター「ザ・スカルリーパー」と対決するアクションゲームです。同じルームに入ったユーザーと協力して戦うこともできます。ボスが待つルームの手前には、剣のほかに銃もあり遠距離からの攻撃も可能です。ここは「はじまりの街」と同じく無料エリアなので、VR機器を持っていれば楽しめます。

『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition』の入場チケットは、A〜Cの3つの期間に分かれており、購入した期間内であれば24時間いつでも、回数の制限なく入場できます。3つの会期すべてで有効な通し券もあり、膨大な展示資料を心ゆくまで楽しむこともできるでしょう。

 また、「VR会場」だけの機能になりますが、パスワードを共有して同じインスタンス(同じVR空間)に入ったユーザー同士で、ボイスチャットも使用可能。周囲を気にすることなく、ファン仲間と思う存分『SAO』トークを楽しめるのです。

 今回、「VR会場」を体験後に「スマートフォン・PC会場」にもログインしてみました。こちらはソロモードのみで、他のユーザーと一緒に展示を見ることはできず、「武器を持つ」といった一部のギミックは省略されていますが、ほとんどの展示はVR会場と同じように楽しむことができます。「VR酔い」しやすい人が長時間楽しみたい場合は、「スマートフォン・PC会場」の方が良いかもしれません。

 とはいえ、視聴環境さえ用意できるなら、ぜひ「VR会場」にログインして欲しいと思います。『SAO』の設定にある、五感すべてを仮想空間内に接続する「フルダイブ技術」はまだ実現していないため、今回のイベントでは視覚と聴覚のみの体験にはなりますが、「VR会場」の没入感はリアル世界では体験できないもの。仲間と一緒にオンラインの展示会を楽しむ感覚も新鮮で、ファンならばきっと、心は『SAO』の世界に「フルダイブ」してしまうでしょう。

●『ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition』
開催期間:2021年11月20日(土)〜2021年12月7日(火)
開催場所:オンライン
チケット代:「スマートフォン・PC会場」1800円〜/「VR会場」:2300円〜
主催:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ

※有料展示エリアでのキャプチャ画像の転載は禁止されています。記事中の写真や画像は、主催者の許可を得て掲載しています。