着物初心者の女性が、花火大会で素敵なお姉さんと出会う

 友達と行く花火大会に浴衣を着ていくことにした撫子。しかし着物初心者のため、当日は着慣れない浴衣と下駄で足は傷だらけ。歩けなくなり困っていると、浴衣を素敵に着こなしているきれいなお姉さんに声をかけられ……。

 佐悠さん(@sayuusuyasuya)による創作マンガ『はじめて一人で浴衣を着たらどピンチに陥った話』がTwitterで公開されました。本作はフューチャーコミックスの一般マンガレーベル「カルコミ」制作、「コミックシーモア」「Renta!」「めちゃコミック」他にて2021年9月から連載中の『爛漫ドレスコードレス』の第1話。

 読者からは「面白い」「ある意味文字通り」「最後に全てを持っていかれた」「完璧すぎるオチ」「若い人が着物を着ているのはとてもうれしい」「ドラマ化希望」「早く気軽にお出かけができる日がきますように」などの声があがりました。

 作者の佐悠さんに、お話を聞きました。

ーー佐悠さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 絵は物心がつく頃から描いていましたが、マンガは毎日家で数ページずつ描いたものを学校で見てくれる友人がいて、それが大きかったと思います。その友人たちとは、今でも似たようなやりとりをしています。

ーー『爛漫ドレスコードレス』の連載が始まった経緯を教えて下さい。

 女性向け一般マンガの新規レーベルを立ち上げるということで連載のお話をいただきました。少年・青年マンガをメインに読んできたので「女性向け一般マンガとはどういうものか」というところからでしたが、いくつか案を出して面白くなりそうなものを担当さんと選んでいきました。

連載中の『爛漫ドレスコードレス』 (C)佐悠/フューチャーコミックス

ーー第1話となる『はじめて一人で浴衣を着たらどピンチに陥った話』はどのようにして生まれましたか?

 着物の「着こなし方」を指摘する「着物警察」という単語を聞くようになっていたので、最初のアイデアは「自由な着こなしをする着物警察(ただ趣味で着物を着る警察官)」だったのですが、和装になじみのない方を置いていかないよう、メインキャラふたりのうち、着物初心者のほうが主人公になりました。

 キャラクターが夏祭りで浴衣を着る作品は珍しくありませんが、浴衣初心者にとって大変なところも楽しいところも一歩踏み込みつつ、あくまで軽いノリを心がけました。

ーー第1話にはたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「着てみたくなった」という声が多かったのはうれしいですし、読者さんからの経験談や着方・履物のアドバイスコメントにも反応が多いのを見て、公開して良かったなと思いました。マンガの中の着方は一例に過ぎないので、私も参考にさせていただきます。

 帯の柄への反響も多く、実際にチンアナゴのかわいい帯が販売されていることへの驚きの声も印象的でした。実は執筆前に検索したときには見つけられなかったのですが、1・2話配信後に読者さんが紹介されているのを見て、驚きと勇気をもらいました。

 チンアナゴに限らず、昔から意外で遊び心のある柄や小物があるのが和装の面白さのひとつだと思っています。読んだ方が「フィクションの世界だから」で終わらず、「もしかして着物ってユーモアのある世界なのかも」とその先に興味を持っていただけたのならうれしいですし、実際に作っている方がいたからこその反響だと思いました。

 着物以外のところで言えば、1・2話は同時配信の同時進行だったため、1話の最後はオチのつもりがなかったのですが、「オチが強い」という声が多かったのが面白かったです。

ーー『爛漫ドレスコードレス』の今後の展開や見どころなどについて、お話できる範囲で教えて下さい。

 まだ配信が始まったばかりですので現時点では20代の女の子たちの話ですが、今後は男性や、もっと歳上のキャラも登場します。それぞれ立場も持っている服も違うので、撫子と響のふたりはもちろん、新キャラたちの和服姿にも注目していただけたらうれしいです。