2000年後、地球は宇宙の害悪に!?

 特撮作品であるウルトラシリーズでは、作品の時代設定を「未来」としていることが多々あります。例えば1997年放送の『ウルトラマンダイナ』では、人類が宇宙開発を進める2017年を舞台としています。放送当時は20年後の未来の物語でしたが、いつの間にか現実の世界が作中の時代を追い越しています。残念ながら作中で描かれたような火星開発も実現していませんが、特撮作品は人類の進化を展望する創作物のひとつととらえてよいでしょう。今回は、ウルトラシリーズで描かれている、人類の現在と未来の出来事をまとめて見ていきます。

●2020年:ケムール人暗躍

 すでに過去の出来事になりますが、特撮ファンの間で大きな話題となったのが『ウルトラQ』に登場した誘拐怪人「ケムール人」が2020年に活動していたことでした。発達した医療により高度な知能や年齢500歳という超長寿を得たケムール人ですが、健康な肉体を維持するのは難しく、その衰えを防ぐために1966年の地球人たちを誘拐し、2020年に送っていたのです。

●2035年:スフィア襲来&アスカ教科書に載る

 映画『ウルトラマンサーガ』(2012年公開)で描かれたのが2035年ごろであり、宇宙生命体スフィアが襲撃を開始します。スフィアは『ウルトラマンダイナ』に登場したシリーズ通しての敵ですが、同作でダイナに倒されてから15年ぶりに残党が再来。特捜チーム「スーパーGUTSマーズ」のルーキー隊員タイガ・ノゾムによって撃退されます。

また、ダイナに変身するアスカ・シンは、『ウルトラマンダイナ』最終回で光のなかに消えていきましたが、人類滅亡の危機を救った男として「アスカ記念日」が制定されており、この時代では歴史の教科書にも掲載されているそうです。

●2076年:銀河系観測船、発進

『ウルトラマンマックス』最終回では2076年の東京が登場。主人公カイトとミズキの孫が銀河系観測のため、出撃基地「ベースタイタン」より発進します。そのベースタイタンのそばにはウルトラマンマックスを模したモニュメントも建造されているようです。カイトとミズキはすっかり白髪姿の老人になり、アンドロイド隊員のエリーは髪色だけ変化した姿で登場しました。

●3026年:怪彗星ツイフォン激突

 一気に時間が飛びますが、今からおよそ1000年後に地球が破滅するとされたのが『ウルトラマン』第25話。ツイフォンとは同話に登場する、地球に向かって飛んでくる彗星です。最初に現れたツイフォンは、軌道計算したところ地球との衝突は紙一重で回避できることが判明し、最終的に地球との衝突を回避して、はるかかなたへ飛んでいきました。

 しかし、岩本博士が軌道計算したところによると、もう一度ツイフォンが地球に接近するタイミングがあることが判明。しかも、今度は本当に地球と衝突する……そのタイミングが「3026年7月2日午前8時5分」です。

●4015年:地球、害悪認定

 デラシオンの予言によると、4000年代には地球が「宇宙の秩序を乱す星」とされるそうです。デラシオンとは2003年に公開された映画『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』に登場する、宇宙正義のために活動する絶対的な存在。そのため、将来害悪となる地球にグローカーなどのロボット兵器を送り込んで、生命のリセットを宣告しました。

 残念ながら、2021年になっても現実世界にケムール人は現れませんでした。しかし年表を見ていくと、「2076年に銀河系観測」など、実現しそうな気がする出来事も描かれています。あと数十年……楽しみに待ちましょう!