ギャップがすごい大柄キャラたち

 動物、ロボット、細胞など、さまざまなものがキャラ化され進化を続けるマンガ界。しかし、そのなかでも昔から1作品にひとりは必ずいるのが大柄な体形をしたキャラ。その見た目どおり食欲旺盛な特徴はほぼ共通していますが、細かく見ると実はいろいろなタイプに分けられます。ストーリーに厚みを持たせる大柄キャラたちを特徴ごとにまとめて紹介します。

●パワーを生かした剛腕タイプ

 まずは、その大きな体格を生かしたパワーでケンカの強さが売りのタイプです。彼らは普段その恵まれた力を武器にほかの者たちの上に立っています。『ドラえもん』(著:藤子・F・不二雄/小学館)のガキ大将・ジャイアンや、『バキ』シリーズに登場するステゴロ最強のヤクザ・花山薫などもこのタイプといえるでしょう。

 逆らえる者のいない彼らの振る舞いは時としてとても支配的に見えます。しかし、これが味方となると話は別。劇場版での『ドラえもん』でジャイアンがリーダーシップを取って敵と戦う姿は普段とのギャップもあり、とても頼りに見えますし、花山薫の寡黙さや仲間を大事にする漢気(おとこぎ)は、男が惚れてしまう男としてキャラの魅力を高めています。

●主人公を引き立たせる、かませ犬タイプ

『北斗の拳』(原作:武論尊 マンガ:原哲夫/集英社)に登場するハートは、体の脂肪で相手の攻撃を吸収するというトリッキーな戦法を披露したのち、きっちりケンシロウの奥義にやられてしまいます。大柄なキャラは、主人公に倒される敵役としては、登場時のインパクトと倒されるときの派手さが作品に勢いをもたらしてくれます。

●のんびり癒しタイプ

 続いては、そのポッチャリとした見た目どおりの大らかな性格で周りに安心感を与える癒しタイプです。『浦安鉄筋家族』(著:浜岡賢次/秋田書店)の鈴木フグオや『SLAM DUNK』(著:井上雄彦/集英社)の安西先生などがこのタイプといえるでしょう。温和な性格でめったなことでは怒らず泰然自若としたそのふるまいは、体の大きさ以上に大物感があります。

 ただし、このキャラにありがちなのが、実は怖い一面を持っていること。フグオは食べ物がらみのことや空腹になると激しい性格に豹変しますし、安西先生は昔、大学で指揮をとっていたときは強面の鬼監督として君臨していました。

魔人ブウが表紙に描かれる、著:鳥山明『ドラゴンボール』第39巻(集英社)

見た目で侮ってはいけない?

 その見た目から動きはゆっくりしていそう……と見られる大柄キャラですが、逆のキャラも多くいます。

●デカいけど動けるタイプ

 続いては、体は大柄でも実は動けるタイプです。例えば『ワンパンマン』(原作:ONE マンガ:村田雄介/集英社)の豚神は、普段は何かを食べてばかりですが、いざ戦闘になると、動きまわる敵をサッと捕まえて口に放り込んでしまうなど、動ける大柄キャラです。もちろん怪人相手にパワーで対抗することもでき、万能型であることを証明しています。S級ヒーローの実力はだてじゃありません。

 ほかにも『ドラゴンボール』(著:鳥山明/集英社)シリーズで登場する魔人ブウも、見た目はポッチャリですが、素早さや戦闘力は一時悟空たちを凌駕するほどの実力。また身長は高くありませんが、ヤジロベーも高速の居合斬りを使って戦う大柄なスピードタイプと言えそうです。

●頭脳で勝負タイプ

 続いては、頭脳や知識に秀でた大柄タイプ。代表的なキャラに『HUNTER×HUNTER』(著:冨樫義博/集英社)のミルキ=ゾルディックがいます。暗殺一家ゾルディック家の一員でありながら、家から出ることはほぼなく、かなりポッチャリした体形です。しかしミルキの武器はその頭脳。プロのハンターしかアクセスできないサイトにハッキングするなど、高い技術を持っています。作品のなかではお菓子を口にくわえながら机の上にあるパソコン4台を華麗に操るシーンも描かれていました。

●途中でイメチェンタイプ

 華麗なイメチェンを遂げる珍しいタイプもいます。『銀の匙 Silver Spoon』(著:荒川弘/小学館)の稲田多摩子はクラスの男子たちと比べてもかなり大柄なキャラですが、途中夏バテで激ヤセしたことがあり「あんな子いたっけ?」と言われるぐらい変身したエピソードがあります。

 また『ワンピース』(著:尾田栄一郎/集英社)に登場する女海賊・アルビダも最初の登場時は大柄でいかついキャラだったのが、スベスベの実を食べたことにより、モデルのような体型とスベスベ肌を手に入れていました。

 見た目どおり作品に与えるインパクトが絶大な大柄キャラたち。皆さんが思い浮かべる大柄キャラといえば誰でしょうか?