圧が強いけれど、先生のストレートな言葉が生徒や同僚に響く

 中学校に入学したばかりの生徒たちは、黒板に書かれたクラス担任の名前を見て困惑していました。「十一」と書いて「もげき・はじめ」。ちょっと顔が怖いもげき先生は数学教師として数学を、担任としてルールを教えると言います。生徒が「ルールって何ですか?」と聞くと、驚きの答えが……。

 漫画家のさわぐち けいすけさん(@tricolorebicol1)が、圧が強い中学教師・もげき先生のマンガシリーズをTwitterで公開中です。もげき先生の言葉は厳しくも核心をついており、生徒のみならず同僚教師にも響いていきます。物語は第1話の『新しい先生は圧が強い』から始まり、『どうだ 数学はつまらんだろう』『普通の生徒』と続きます。

 読者からは「すごい」「全ての先生がこの言葉を言ってほしい」「頼もしい」「当たり前なのに、とんでもなくかっこいい」「最高な先生」「変に楽しませようする先生より信用できる」「リアルにこんな先生がいたらなあ」「救いのある話」などの声があがりました。

 作者のさわぐち けいすけさんに、お話を聞きました。

ーーさわぐち けいすけさんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。

 Twitterでマンガを投稿していた際、出版社から連絡が来たのをきっかけにフリーの漫画家となりました。

ーー「もげき先生」シリーズの第1話『新しい先生は圧が強い』のお話はどのようにして生まれましたか?

 マンガを描いた経験がなかった6年前、試しに描いてみたいと思いつき、次のルールを決めました。(1)1日1話(10ページ程度)を無理にでも描き上げる。(2)必ずネット上に公開する。(3)最低30日間続ける。これをやり遂げた結果、300ページ以上の「もげき先生」のお話を公開できました。

 今はそのアカウントはありませんが、『新しい先生は圧が強い』はその第1話です。最近描いた話ではなく、6年前の作品となります。2021年末のデータ整理中に見つけて、読み返したら案外面白かったのでTwitterにも公開してみました。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 作者の目線から見ると、主人公のもげき先生は「教職を続けることに執着がないので好き勝手やってるだけの先生」として描いていました。読者からの「こんな先生がいたら良かった」「こんな先生になりたい」などの反応が多かったのは意外でした。

単行本『だからお前はダメなんだ』が発売中(大和書房)

ーー単行本『だからお前はダメなんだ』が発売中です。お話のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?

「佐田沼」と名乗る小さな悪魔が、登場人物たちに悪態をついて惑わそうとするもうまくいかないというお話です。家庭や仕事の人間関係に悩む人びとの生活に忍び寄り、悪化させようと試みる佐田沼の企みがことごとくズレていくさまが非常にかわいらしいです。複数の人間が主役となりストーリーが進む、オムニバス形式のお話です。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 商業的な作品は継続してご依頼に答え、並行して趣味の作品やイラストにも取り組んでいきたいです。