実現したウソは数知れず…

 ウソやハッタリが得意で、よくホラを吹いているウソップ(CV:山口勝平)。何気ない会話にもホラを混ぜてくるため、ナミ(CV:岡村明美)やロロノア・ゾロ(CV:中井和哉)を始めとした仲間たちにも、よく突っ込まれています。しかし、そんなウソップのウソのなかには、本当だったものも多くあるのです。この記事では、「本当だったウソップのウソ」を5つご紹介します。SNSでも「結構な割合で実現してる」「尾田先生すごすぎ!」と評判です。

●「みんな大変だーーーーっ!!! 海賊が攻めてきたぞーーーーっ!!!」

 ルフィたちの仲間になる前、ウソップはシロップ村という小さな村に住んでいました。そして毎日、「みんな大変だーーーーっ!!! 海賊が攻めてきたぞーーーーっ!!!」と大声で叫びまわっては、鍋を投げられたりモップで追いかけまわされたりと、村の大人たちに呆れられていました。

 そんなある日、ウソップはキャプテン・クロ率いるクロネコ海賊団が、ウソップの友人・カヤ(CV:國府田マリ子)を狙って攻め入ろうとしていることを知ります。村人たちに危険を知らせるため、必死で「海賊が攻めてくるぞーーー!!!」と叫びまわるウソップでしたが、村人たちは相手にしてくれません。

 結果、クロネコ海賊団は本当にシロップ村を攻め、ウソップのウソは実現してしまった形に。ウソップが毎日ウソをついていたのにはとある理由がありましたが、あまりにウソをつきすぎて信じてもらえませんでした。それでも村を守ろうとするウソップの勇気が、よく分かるエピソードです。

●「まず驚いたのは、あのフンのでかさと長さだ! おれはてっきり大陸だと思って、上陸しちまってさ!」

 麦わらの一味に入る前のウソップは、同じ村に住む病弱なお嬢様・カヤを元気づけるため、毎日優しいウソの冒険譚を、話しに行っていました。その冒険譚のひとつが、「南の海に住む巨大な金魚と戦った話」です。

 ウソップによると、その金魚は「この屋敷が水槽だったって、入りきらないくらいでっかいやつ」なんだとか。もちろんウソップはウソのつもりで話していますが、その巨大な金魚は、一味がリトルガーデンを出ようとした時に「島食い」として現れます。ウソップも震えながら「き、巨大金魚…? どっかで聞いたような…」と思い当たるふしがある様子。

 多くの島を食べて巨大になった島食いは、その大きい体から出すフンも巨大。そのフンは島と間違えられるほどの大きさで、「何もない島」と呼ばれています。エルバフの戦士・ドリー(CV:郷里大輔)も昔、島と間違えて上陸したことがあるほど。まさに、ウソップのウソと同じ現象が起こっています。

●「ケルベロスだ、追い払えっ!!」

 ウソップは子供の頃も、「実は本当だったウソ」をついています。まだ子供の頃のウソップは、ウソップ海賊団と村のなかでいろいろな冒険をしていました。犬をギリシャ神話の怪物に見立て、「ケルベロスだ追い払えっ!!」と追いかけまわしたのも、彼らの冒険のうちのひとつです。

 そしてウソップは、ゴーストアイランドと呼ばれる島・スリラーバークで、ケルベロス(CV:藤本たかひろ)と遭遇します。ケルベロスとは、「地獄の番犬」とも呼ばれる、3つの頭をもつ怪物です。「煙星」を使って、なんとかケルベロスをまいたウソップたち。ニンニクの首飾りをかけ、「悪霊退散」ののぼりを背負っていたウソップでしたが、結局は「自分のウソから出た真(?)」と出会ってしまったのでした。

 そのほかにも、エニエス・ロビーでは3つ首の裁判長・バスカビル(CV:大場真人、園部啓一、服巻浩司)と出会ったり、ケルベロスとよく似た特徴を持つ人物がいたりと、まだまだ「ケルベロスネタ」は隠されていそうです。

●「ちまたじゃ手配書の3千万ベリーは、おれの後頭部にかかってんじゃねェかって噂でもちきりだ!!」

 原作マンガにのみ登場するセリフです。新しく仲間になったネフェルタリ・ビビ(CV:渡辺美佐)に、ルフィの手配書を見せて、あたかも自分に懸賞金がかけられているかのように自慢するウソップ。確かに手配書にはウソップも映っていますが、後頭部がちらっと見えているだけです。

 そんなウソも、後日「そげキング」として3000万ベリーの懸賞金がかかり、本当になります。ニコ・ロビン(CV:山口由里子)を助け出すため、「そげキング」としてルフィたちに加勢。世界政府の旗を撃ち抜き、明らかに政府に敵対したことで、懸賞金がかかりました。

 なお、その後もウソップの懸賞金は上がっていきます。「ドレスローザ編」では、ドンキホーテ海賊団の幹部であるシュガー(CV:釘宮理恵)をひとりで倒したうえ、解放したトンタッタ族からは「ゴッド」と慕われたウソップ。「ゴッド・ウソップ」として、2億ベリーもの賞金首となりました。またドン・キホーテ・ドフラミンゴ(CV:田中秀幸)からは、その首に5億ベリーもの賞金をかけられたことも。今後もウソップの懸賞金は上がっていくかもしれません。

●「な…なんて…実は今の揺れこそが、おれの〝覇気〟だ!!」

「ドレスローザ編」でドフラミンゴとイッショウ(通称:藤虎/CV:沢木郁也)、ローが激戦を繰り広げているなか、地下のトンタッタ王国にもその揺れが伝わっていました。揺れに慌てたウソップでしたが、その動揺を悟られまいとして、「おれの覇気がこの揺れを引き起こした」と言わんばかりのウソをつきます。

 その後、ルフィとトラファルガー・ロー(CV:神谷浩史)は、ドンキホーテ海賊団のシュガーにその身を狙われます。ウソップはふたりを守るため、大きなプレッシャーのなかでシュガーを狙撃しようとします。すると、遠くにいるはずのルフィたちの気配が、光のような形で見えるように。そのおかげで、ウソップの狙撃は見事成功します。

 この時の能力こそが、ウソップの覇気だと言われています。その種類は、相手の気配をより強く感じる「見聞色」の覇気、特に「見る力が強い覇気」と言えるでしょう。また、トンタッタ族についたウソの内容は、「覇王色の覇気を使える」という意味にも取れます。いずれは見聞色に加え、覇王色の覇気も使えるようになるのかもしれません。

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 ただの「口から出まかせ」が、次々と真実になっていくウソップ。実は「ウソつき」は仮の姿で、本人も気付いていない「予言者」なのかもしれませんね。原作マンガ第796話の扉絵で、ウソップの水着に「LIE TURNS INTO REALITY(うそは現実になる)」と書かれているのも意味深です。今後の展開によっては、さらに「本当だったウソ」が発覚するかもしれません。単行本100巻、アニメも1000話を突破しますます盛り上がっている『ONE PIECE』の、今後の動向から目が離せません。