4コマの「無限の可能性」を探りながらマンガを描く作者

 Twitterアプリでは2021年に縦長サムネイルが表示されるようになりました。しかし、それでも極端に縦に長い画像については、まだ一部がトリミングされた状態でタイムライン上にサムネイルが表示されます。

 この仕様をうまく生かし、にたりさん(@nitarinDX)は、サムネイルの状態とマンガ全体を表示させた状態では内容が異なる4コマ作品を発表しました。読者からは「これはすごい」「だまされた!」「発想が好きです」など多くのコメントが寄せられています。

 作者のにたりさんに、お話を聞きました。

ーーにたりさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 5年前に知り合った絵描きさんに誘われたのがきっかけです。それまではまさか自分が絵を描くことになるとは思いもせず、今でもマンガを描いている自分に少し驚いています。

ーー『サムネ詐欺の4コマ漫画』のアイデアは、どのように思い付きましたか?

 Twitterの仕様上、どうしても4コママンガは真ん中の2コマがサムネイルになって内容が先バレしてしまい、面白みが半減するという悩みがありました。そこで、サムネイルで見切れることを逆手に取り、何か面白いマンガは作れないかと考え、思い付いたのが「セリフが見切れて違う文章に見える」というアイデアです。

ーー具体的にどのようなプロセスで制作されたのでしょう。何か難しかったことなどはありますか?

 セリフを考えるのが1番難しかったですね。できればもう少し自然な文章にしたかったですが、なんとか形にできて良かったです。あとはテスト用のアカウントでサムネイルの位置を何度も調整し、試行錯誤しました。

ーー作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。

 こちらの思惑通りに見てもらえるか最初は不安だったんですが、「すごい!」「だまされた!」って声が多くてうれしかったですね。実験的なマンガでしたが、発表してみて良かったなと思いました。

各コマの枠を生かした仕掛けの作品『水中の4コマ漫画』(にたりさん提供)

ーーにたりさんは、「4コママンガの可能性」を探る一環として、『水中の4コマ漫画』と題した作品も公開されています。そちらについても、ぜひご紹介をお願いします。

 こちらはコマの「枠」をネタにした4コママンガです。水中からの脱出を試みる女の子が2コマ目でコマ枠に穴を開け、いったんは生還するものの、流れ出た水が4コマ目の穴に流れ込み、また水中にループするというものです。

 4コママンガにはまだまだ無限に可能性が秘められていると考えておりまして、これからもどんどん新しい発想を追求したいです。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 これからも気ままにマンガを描いて発表していけたらなと思います。特に最近のTwitterでは日記系のマンガが人気なので、そういったものにも挑戦したり、いろいろとチャレンジをしていきたいです。