渋さにしびれる! 「やるときはやる」男気と色気

 2022年4月8日よりNetflixで独占配信が開始された『TIGER & BUNNY 2』。ファン待望の続編が10年の時を超えて配信され、ネット上でも話題になっています。主人公の鏑木・T・虎徹(かぶらぎ・T・こてつ/ワイルドタイガー)役を演じるのは、平田広明さんです。『ONEPIECE』のサンジをはじめとした、数々の人気キャラクターを演じています。この記事では、平田さんの過去作品を3選ご紹介します。SNSでも「はまり役でしょ」「ずっと脳内再生中」と評判です。

●『宇宙兄弟』南波六太

『宇宙兄弟』 (C)小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures

 2006年、幼い日の兄・南波六太(なんば・むった/CV:平田広明)と弟の南波日々人(なんば・ひびと/CV:KENN)は、「ふたりで宇宙飛行士になるぞ」と約束します。それから19年後の2025年。本当に宇宙飛行士になった弟・日々人に対し、兄・六太は会社をクビになってしまいました。優秀なのにどこか卑屈な六太は、実家に帰って職を転々とします。

 そんなある日、日々人のメールから幼い頃の約束を思い出した六太ですが、特に何もしようとしません。しかし家に帰ると、六太宛に宇宙航空研究開発機構の「JAXA」から、なぜか通知が届いていてーー?

『宇宙兄弟』は、同名マンガ(作:小山宙哉/講談社)を原作としたアニメです。兄の六太と、弟の日々人が主人公の本作では、先に宇宙飛行士になった弟の日々人を追う形で、六太も宇宙飛行士を目指します。

 平田さん演じる六太は、日々人へのコンプレックスで少し卑屈な性格をしています。しかし、六太を心待ちにしている日々人の助けもあり、その実力を徐々に開花させていくのでした。自然体で周りからも愛される六太を、平田さんは時に熱く、時にコミカルに演じています。

「俺の敵は、だいたい俺です」「死ぬのは嫌だが、死ぬまでに宇宙に行けないってのはもっと嫌だ」など、名言も多い六太。一度は夢を諦めたひとりの男性として、落ち着いた平田さんの声で語られる熱いセリフには、六太の固い決意と説得力が感じられます。

 宇宙飛行士という壮大な夢に向かって一歩一歩進む六太の姿は、とてもひたむきです。そこに平田さんの自然体の演技が加わるからこそ、「宇宙飛行士」という大きな夢を追う六太に、親近感と感動を覚えるのかもしれません。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『恋は雨上がりのように』近藤正己

『恋は雨上がりのように』 (C)眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会

 ファミリーレストラン「ガーデン」の店長をしている近藤正己(こんどう・まさみ/CV:平田広明)は、どこか冴えない45歳。客のクレームにペコペコ謝っては、アルバイトのミスにも強く言えず、ヘラヘラしてばかり。

 そんな正己のもとでアルバイトをしている女子高生・橘あきら(たちばな・あきら/CV:渡部紗弓)は、正己を鋭い目つきで見ていました。あきらの視線に陰で落ち込む正己でしたが、実はあきらの鋭い目つきは、蔑みではなく照れ隠しでーー?

『恋は雨上がりのように』は、同名マンガ(作:眉月じゅん/小学館)を原作としたアニメです。原作は、コミックナタリー主催のマンガ賞「コミックナタリー大賞」で、2015年度に第2位を獲得。2018年の第63回「小学館漫画賞」でも、一般向け部門を受賞しています。

 俳優の大泉洋さん、小松菜奈さんが主演を飾った映画版も、当時話題となった本作。平田さん演じる正己は、とある夢を諦めたバツイチ子持ちの中年男性です。雇われ店長としてヘラヘラ愛想を振りまくかと思えば、「自分がもっと若かったら」と哀愁に浸ったりする正己を、平田さんは年相応かつ、色気のにじみ出る声で演じています。

 正己はいわゆる「どこにでもいるおじさん」でありながら、アルバイトの女子高生に思いを寄せられるという、かなり特殊なシチュエーションに置かれます。あきらからの思いを最初は相手にしないものの、そのまっすぐな気持ちに動揺したり、「もし同世代だったら」と想像してしまったり。落ち着きのある平田さんの声だからこそ、さらにリアリティある作品に仕上がっています。

 また、正己とあきらの関係性は、『TIGER & BUNNY』で平田さんが演じた中年ヒーロー・虎徹と、彼に思いを寄せる女子高生ヒーロー、カリーナ・ライル(CV:寿美菜子)と似ているという声も。ピュアな年の差恋愛がお好きな方には、ぜひ見ていただきたい作品です。この作品は、「U-NEXT」「FODプレミアム」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●「ソードアート・オンライン」シリーズ クライン/壺井遼太郎

『ソードアート・オンライン』 (C) 川原 礫/アスキー・メディアワークス/SAO Project

 2022年、次世代ゲーム「ナーヴギア」の開発により、人類は仮想空間へのフルダイブができるようになりました。ゲーム好きの青年・キリト(CV:松岡禎丞)は、「ナーヴギア」初のVRMMORPG(仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム)、「ソードアート・オンライン(SAO)」の世界を満喫していました。

 ゲーム内で出会った刀使い・クライン(CV:平田広明)と一緒に、ゲームを楽しむキリト。しかし、クラインがログアウトしようとしたところ、ログアウトボタンが消えていることに気付きます。実は、ゲームをクリアすることだけが唯一のログアウト方法であり、ゲームオーバーは現実世界での「死」を意味していてーー?

『ソードアート・オンライン』は、同名ライトノベル(著:川原礫、イラスト:abec/KADOKAWA)を原作としたアニメです。原作の全世界累計発行部数は、2200万部を突破。本作も全世界で放送されており、シリーズ累計視聴回数は7億回を突破している人気作品です。

 平田さん演じるクラインは、第1話からキリトと友人になり、その後も共に戦った仲間のひとりです。武士のような装備で刀を扱い、キリトの危機を救うためなら貴重なアイテムやキャラクターを失うことも恐れない男気があります。その一方で女好きであるため、かわいい女の子を見つけては声をかける、ナンパな一面も。

 そんなクラインを、平田さんはノリよく気さくに演じています。人付き合いが苦手なキリトとも、SAOログイン初日から仲良くなっており、その高いコミュニケーション能力を発揮。ギルド「風林火山」のリーダーであり、仲間のピンチには助けに来てくれる、熱い兄貴分キャラと言えるでしょう。

 仲間思いでやるときはやる男、かつ女好きという設定は、平田さん演じる『ONEPIECE』のサンジにどこか通じるところも。現実世界では会社員として働いており、会社の愚痴をこぼしたりする人間味あふれるキャラクターです。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

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 さまざまな人気作品で、各キャラクターの特性を生かした演技を見せてくれる平田さん。「TIGER & BUNNY」シリーズのファンならずとも、そのリアルな演技は必見です。気になる作品があった方は、他のキャラとの違いを感じつつ、ぜひ視聴してみてください。

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