良作画続々! ロボット以外も圧巻のサンライズ制作アニメ

「ガンダム」シリーズと聞くと、その制作ブランドである「サンライズ」を思い浮かべる方もいるでしょう。しかし、サンライズの手掛けてきた作品はバリエーション豊富で、「アイドルマスター」シリーズや「銀魂」シリーズなど、ロボット系以外のものも名を連ねています。この記事では、サンライズが制作したSF作品を、3作品ご紹介します。SNSでも「戦闘シーンはいつ見てもさすがサンライズ」「本気のサンライズ」と評判です。

●『SCARLET NEXUS』(2021年7月〜放送)

 新暦(にうれき)2020年、人々は異形の生命体「怪異」に怯えながら暮らしていました。その一方でニューヒムカ政府は、人類の多くが持っているさまざまな力「脳力」に着目し、より強い脳力を持つ「超脳力者」を集めて怪伐軍を結成。発火や透明化、超高速移動など、さまざまな超脳力者で怪異に対抗していました。

 念力の超脳力を持つユイト・スメラギ(CV:榎木淳弥)は、怪伐軍への入隊を控え、同じく新人のナギ・カーマン(CV:内田雄馬)と期待に胸を高鳴らせていました。しかし入隊直後、街に怪異が発生。ユイトとナギも現場に急行し、待機を命じられます。しかし、ふたりは幼い少女が怪異に襲われそうになっているのを知ってーー?

『SCARLET NEXUS(スカーレットネクサス)』は、バンダイナムコエンターテインメントが原作を務めた、オリジナルアニメです。監督は、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で総作画監督を務めた、アニメーターの西村博之さん。シリーズ構成・脚本は、『宇宙兄弟』『アイカツ!』などでシリーズ構成・脚本を務める加藤陽一さんです。

 同名ゲームとほぼ同時期に発売された本作は、声優も豪華。カサネ・ランドール役の瀬戸麻沙美さん、アラシ・スプリング役の堀江由衣さんなど、このほかにも人気声優がキャスティングされています。

「脳力」「怪異」といったSF要素満載の本作では、未来感あふれるエフェクトや、バトルシーンの迫力に特徴があります。ロボットが中心のストーリーではありませんが、各自の個性的な脳力や、次世代感あふれるシステムが美しく描かれています。

 また、どこか不気味なデザインの怪異もおどろおどろしく描写されており、どこか『魔法少女まどか☆マギカ』の魔女たちをほうふつとさせます。怪異やこの世界に隠された秘密の行方にも注目の作品です。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『境界線上のホライゾン』(2011年10月〜放送)

『境界線上のホライゾン』 (C)川上稔/アスキー・メディアワークス/境界線上のホライゾン製作委員会

 かつて「神州」と呼ばれた土地、極東(日本列島)の遠い未来。そこでは、かつて天上に進出した人類が再び天上に昇るため、全地球時代の歴史が記された「聖譜」に基づいて、歴史のやり直しが行われていました。しかし聖譜の記載は1648年が最後となっており、この年に世の終わりが来るといわれていました。

 そんな聖譜暦1648年、各国の代表が学生として通うアリアダスト教導院では、いつも通り体育の授業が行われていました。その内容は、攻撃や妨害など、なんでもありの「追いかけっこ」。しかし、張り切る生徒たちのなかに、極東・武蔵の総長にして生徒会長、「不可能男(インポッシブル)」と呼ばれる葵・トーリ(あおい・とーり/CV:福山潤)の姿はなくーー?

『境界線上のホライゾン』は、同名ライトノベル(著:川上稔、イラスト:さとやす(TENKY)/KADOKAWA)を原作としたアニメです。原作は2021年12月時点で、シリーズ累計発行部数は300万部を記録。その単行本の厚さは1000ページを超えるものもあり、「鈍器」と呼ばれることも。

 アニメは第2期まで制作されていますが、原作の緻密で膨大な設定量から、かなり難解なストーリーとなっています。にもかかわらず、ゲーム化・マンガ化もされており、第3期の制作が待たれるという根強い人気を誇る作品です。

 西暦でいう1648年は、日本の江戸時代です。本作には「本多」「松平」といった、戦国武将の名を冠するキャラが次々と登場。武蔵の町並みは江戸の和風な雰囲気を残しつつも、そこで戦う生徒たちは魔法や術式を駆使しており、異世界感あふれるSF作品となっています。

 見どころはバトルだけではなく、コメディタッチで描かれる日常や、トーリとホライゾン・アリアダスト(CV:茅原実里)との恋、各人の思惑がうずまく政治などさまざまです。躍動感あふれる作画と大規模な戦闘の数々もあいまって、見る者を圧倒する作品といえるでしょう。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『アクセル・ワールド』(2012年4月〜放送)

『アクセル・ワールド』 (C)2015 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/AWIB Project

 2046年の日本では、「ニューロリンカー」という携帯端末を通じ、仮想ネットワーク上で生活の大部分を行えるようになっていました。しかし、科学技術が発達しても、梅郷中学1年生の有田春雪(ありた・はるゆき/CV:梶裕貴)は、いじめられっ子のまま。ローカルネット上で、ひとりゲームに打ち込む日々を送っていました。

 しかしある日、春雪は生徒会副会長のお嬢様・黒雪姫(くろゆきひめ/CV:三澤紗千香)に声をかけられます。「もっと先へ――『加速』したくはないか、少年」。半信半疑ながら、黒雪姫の誘いに乗り、ラウンジへと向かう春雪。そこで黒雪姫は、恋人同士が行うような「直結」を行い、謎のアプリを春雪に送ってきて――?

『アクセル・ワールド』は、同名ライトノベル(著:川原礫、イラスト:HIMA/KADOKAWA)を原作としたアニメです。原作者の川原さんは、ライトノベル『ソードアート・オンライン』の生みの親でもあります。

 原作は「第15回 電撃大賞」で大賞を受賞。2016年7月時点でシリーズ累計発行部数570万部を突破しています。本作は第1期の制作に加えて映画化もされており、2期以降の制作が待たれています。

 黒雪姫が春雪に送った謎のアプリ・「ブレイン・バースト」の正体は、ポイントを奪い合う対戦格闘ゲームです。VRゲームのなかで「加速」するために対戦を重ねていく本作では、仮想世界が日常に溶け込んだ未来的な世界観を、リアルに描き出しています。

 ゲーム内で春雪たちがまとうアバターはロボットに似た見た目をしており、バトルシーンの動きは滑らかで躍動感があります。リアルの世界とゲームの世界、その両方が「現実」として迫ってくる本作。その設定と、ゲームらしいコマンドやSEとのバランスが絶妙で、つい引き込まれてしまう作品です。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

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 ロボットの作画やあふれる躍動感など、SF作品にもそのノウハウを生かしているサンライズ。サンライズ作品が好きな方は、上記SF作品もご覧になってみてはいかがでしょうか。サンライズ作品の新たな魅力が発見できるかもしれません。

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