名作! 神ゲー! ハズレなしのガンダムゲーム
TVゲームにおいて「キャラゲーに名作なし」という言葉があります。これは人気マンガやマスコットにのっかったゲームに面白いものがないという意味です。確かに昔は「そう言われても仕方がない」という作品がありました。しかし、『ガンダム』を題材にしたゲームは、ハズレがない印象です。
そこで、名作ぞろいの懐かしガンダムゲーを振り返ります。
●ガンダムゲーの原体験『SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』
私のなかで、初めて経験したガンダムゲーおよびシミュレーションゲームが『ガチャポン戦士』でした。
ディスクシステムのゲームで、赤チーム、青チームに分かれたSDガンダムのMSを駒として動かし、敵陣地を侵略し本拠地を制圧するという内容です。敵MSとカチ合えばビームサーベルやビームライフルでバトルするアクション要素もあり、当時としては画期的なゲームでした。登場する強機体はガンダムZZやサイコガンダムなどがいるなか、ハンマ・ハンマが上位MSとして存在感を示していたのが不思議でした。
とはいえ、そんな些細なことは気にせず、当時は友達と対戦し、関係悪化もなんのそので遊んだものです。ひとりプレイだとCPUの思考時間が長いうえ「カンガエテマーース!」の表示が煽ってきているようでイラ立ちましたが、それでも楽しかったのを憶えています。
その後、難点であったCPUの長考や1ターンに動かせるMS数などが改善されたバージョンアップ版がディスク書き換え専用でリリース。あの黄色いディスクと、書き換え料金500円を握りしめ、おもちゃ屋へ向かいました。
●ぐるりんぐるりん機体を操作 『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』
『ホットスクランブル』はZガンダムを操作し、シューティングとアクションが楽しめるゲームですが、舞台は大きくふたつにわかれています。
まず、ウェイブライダーのコックピット視点で、機体を操作しながら現れた敵を撃ち落とすステージ。少しライフルの砲身が見切れているのがかわいいです。
これをクリアすると、戦艦内や要塞内の横スクロールアクションに移ります。ここではMS形態、ウェイブライダー形態、両方を駆使し敵を撃破しながら最深部にあるコアを破壊するとステージクリアとなります。このコアにビームライフルを当てると、無数の火花のような弾丸で反撃してくるので、ウェイブライダー形態で回避しながら撃破するのですが、この際、機体を上手にぐるりんと回避行動させるのが気持ちよく、癖になりました。
このゲームは、いわゆる「クソゲー」と言われることがありますが、私にとってこの「ぐるりん」が決まったときの快感は忘れられず良ゲーでした。

ついに「パイロット」になれた!
●メジャーからマイナーMSまで操れる神ゲー『ガンダムバトル』シリーズ
PSP『ガンダムバトルタクティクス』から始まる『ロワイヤル』『クロニクル』『ユニバース』と続くアクションゲーム『ガンダムバトル』シリーズ。初期作はガンダムやザクなどお馴染みの機体から、アッガイ、ケンプファーなど一年戦争に登場したMSを中心に操作し、ミッションをクリアしていきます。
続編がリリースされるにつれ、使用できる機体が増え、2021年に公開された映画『閃光のハサウェイ』に登場するΞガンダムやペーネロペーも操れます。また、パイロット育成なども楽しみのひとつ。MSはSDではなく、リアルなビジュアルをしていたのものめり込める要素で、PSPでどこでもプレイできてハマった記憶がある神ゲーでした。
●アーケードでパイロット気分『機動戦士ガンダム 戦場の絆』
私が『機動戦士ガンダム 戦場の絆』をプレイしたのは、ゲームセンター。オンラインのチーム対戦型のゲームで、人間が乗れるコックピット型の筐体には、MSを動かすためのレバーやペダルがあり、それらを駆使し、敵MSを攻撃。相手拠点を破壊するというアクションゲームです。
これまで味わったことのないパイロット気分を体験できるとあって、熱中して何度も硬貨を投入しました。操作が難しかったですが、攻撃や防御の迫力やリアル感、拠点を打ち抜いたときの爽快感は気持ちの良いものでした。
しかし夢のエースパイロットのように大活躍はできず、いつもモブ戦闘員のように破壊されては蘇りの繰り返し。難易度が高いビームサーベルの三連撃はついぞ習得できず挫折しましたが、それでもモブとしてちまちま遊んでいました。
男性だけではなく、若い女性もプレイしており、広い世代に親しまれ行列ができるほどの人気ゲームでした。
●『ギレンの野望』『F91』『ナイトガンダム』も良ゲー、神ゲー
その他、言わずもがなの神ゲー、シミュレーションの『ギレンの野望』。私は購入しましたが難しくてクリアまではいきませんでしたが、「今日こそはクリアするぞ」と何度もトライさせる魅力のあるゲームでした。
そしてSFC『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』は、地元のお祭りのフリマで1000円で購入。シミュレーションに分類されるであろうこのゲームは『F91』の前日譚のような作品で、序盤はF90を使用し中盤あたりからF91を使用できます。ゲーム進行は淡白ですが、1000円と考えるとコスパは高かったです。
さらにガンダム関連のゲームでは珍しいと思われるRPG『SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』。主人公は騎士のガンダム、そして戦士のガンキャノン、僧侶のガンタンク、さらにアムロやセイラなど、MSと人間が混在したパーティーが組めました。当時、カードダスの人気もあり、合わせて楽しかった記憶のあるゲームです。
歴代のガンダムゲーで私がプレイしたものなど、ほんの一部。過去も、きっとこれからも良作を生み出す神コンテンツが『ガンダム』なのです。