苦労して与えたダメージが、一瞬で無意味に?

 RPGの最後の難関になるのは、言わずと知れたボス戦です。国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズにおいても、長い冒険の先にたどり着いたラスボスとのバトルはもっともハラハラするポイントと言えるでしょう。

 念願のエンディングを目指して手に汗握る最終決戦に臨むことになりますが、ラスボスの理不尽かつ予想外の行動に心が折れそうになることも。

 そこで本記事では、あまりにも強かった「ドラクエ」シリーズのラスボスたちを振り返ります。

 最初に紹介するのは、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のラスボスである「シドー」です。邪教の大神官ハーゴンを倒すと、ハーゴンは自らを生贄にして破壊の邪神・シドーを復活させるという流れでした。

 ファミコン版のシドーは、攻撃力、守備力ともに『ドラクエ2』の最大値に設定されている最強の敵です。しかも、会心の一撃が発生しないため(リメイク版では発生)、ルカナンの呪文で守備力を下げつつ、コツコツとダメージを積み上げるしかありません。

 それだけで十分に厄介な相手ですが、シドーが最強のラスボスと呼ばれている理由は、HPを全回復させる呪文「ベホマ」を唱える点にあります。

 いまだに、ネット上では「ベホマを使われて絶望感を味わった」「ラスボスで強いうえにベホマでHPを満タンにしてくるドラクエ史上最凶のモンスター」という声もあり、それまでの苦労を台無しにする全回復呪文は多くのプレイヤーの心を折りました。

 続いて、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のラスボスである大魔王ゾーマに注目します。戦闘開始時のゾーマは自動回復する能力があるなど、とてつもない力を持ったラスボスです。そこで「ひかりのたま」を使用し、闇の衣を剥がすことで自動回復がなくなり、攻撃面も弱くなります。

 とはいえ「ひかりのたま」によって力が弱まったゾーマで、ようやく通常のラスボスと同等の強さといった印象です。とくにシリーズ初登場となる「いてつくはどう」を使ってくるため、こちらの補助呪文による効果がすべて打ち消されてしまいます。これにより仲間を補助呪文で強化しまくって、短期決戦で一気に畳み掛けるという定番の戦法は使いにくくなりました。

 そして「ひかりのたま」を使った状態のゾーマが通常のラスボス並みの強さということは、「ひかりのたま」を使わず闇の衣をまとった状態の強さは想像を絶するものがあります。

 それは一部の極めたプレイヤーが、やりこみ要素として挑むレベルの領域であり、まさに史上最強のラスボスと言っても過言ではありません。

 最後に紹介するのは『ドラゴンクエストVI 幻の大地』のラスボス「デスタムーア」です。最初は老人のような姿で登場しますが、二度の変身を経て、恐ろしい姿になります。

 第三形態のデスタムーアは「顔」「右手」「左手」に分かれており、3体の敵と同時に戦う状況と変わりません。それぞれに高い攻撃力があり、さらに強烈な攻撃呪文「マダンテ」を放ってくるので非常に厄介でした。

 しかも、デスタムーアの恐ろしさはそれだけではありません。右手と左手は「ザオラル」や「ザオリク」といった蘇生呪文まで使うため、なんとか1体倒したとしても、蘇らされて絶望を味わうことになりかねません。

 これに心を折られたプレイヤーも多く「ザオリクで復活するのはアウトでしょ…」「何度も蘇生された時はキレそうになった」といった声もあがっています。

 このように「ドラクエ」シリーズのラスボスの理不尽なまでの強さに衝撃を受けたプレイヤーは多いはずです。現在開発中の最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』では、どのようなラスボスが登場するのかも注目したいですね。