みなさんは仕事用のスマートフォンやパソコンは休暇中どうしていますか。会社のメールなどが心配でなかなか手放せない人も多いのではないでしょうか。エクスペディア・ジャパンが発表した「有給休暇の国際比較調査」によると、仕事の連絡について「休暇中でも遮断しない」と約4割の人が回答し、世界で最も多い結果となったそうです。

同調査は、日本・アメリカ・カナダ・メキシコ・フランス・ドイツ・イタリア・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・香港・マレーシア・シンガポール・韓国・タイ・台湾の16地域を対象として2021年12月に行なわれ、1万4544人(うち日本1003人)の回答を得たといいます。

はじめに、「日本で働く人の有給休暇の取得率」は6年ぶりに改善し、過去最高の60%となりました。これを世代別に見ると、「18歳〜34歳」(67%)、「35歳以上」(60%)となりました。支給される休暇日数は18歳〜34歳の人が少ない(15日)ものの、それ以上の世代(20日)に比べ、積極的に有給休暇を取得していることが伺えたそうです。

次に、「休暇中に連絡を遮断しますか」と聞いたところ、日本では43%が「連絡を遮断しない」と回答し、「ニュージーランド」(30%)、「オーストラリア」(26%)、「イギリス」(24%)、「ドイツ」(22%)、「アメリカ」「カナダ」(いずれも21%)、「シンガポール」「香港」(いずれも15%)などに比べて、世界で最も多い結果となりました。

 また、日本で働く人は55%の人が「休み不足を感じている」と回答。この割合は2020年の45%から10%上昇したそうです。

これらの原因としては、「上司・会社が休暇取得に協力的か」という質問に対し、「はい」と回答した人の割合は50%にとどまったことから、休暇取得に対する上司・会社の協力体制にあることが伺えたそうです。

また、世界の各地域と比較してみると、「メキシコ」(84%)、「ニュージーランド」(81%)、「カナダ」(80%)、「アメリカ」(78%)、「オーストラリア」「イギリス」(いずれも77%)などに比べると、日本の50%は最も低い割合であることから、上司・会社が休暇取得に協力的でないことが「休暇中も連絡を遮断してはいけない」というプレッシャーとなっていることが伺えたといいます。

なお、日本で働く人に「より価値のある休暇にするために大切なこと」を聞いたところ、「家族やパートナーと一緒に過ごす」(40%)、「仕事のメールやメッセージをチェックしない」(29%)、「家族やパートナーと新しい体験をする」(27%)などに回答が集まりました。

また、「休暇を取得することによる仕事への影響」については、72%が「休暇後はポジティブな姿勢で仕事に取り組める」と回答、さらには64%の人が「休暇後は仕事へのモチベーションが上がる」と回答していたそうです。

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調査を行った同社は、「新型コロナウイルスの感染拡大は世界的に働き方の変化をもたらし、在宅勤務やワーケーションなどの柔軟な働き方を楽しめるようになった一方で、日本においては休暇中でも連絡を取れなければならないというプレッシャーが依然強く残っているようです」と説明。「有給休暇の取得率は改善した日本ですが、休暇を十分に楽しみ、仕事へのモチベーションを上げるためには、まだまだ『働き方改革』を進める必要がありそうです」と述べています。