大阪市内のある会社で飼われている猫、タマスケ広報課長を“犯ニャン”に見立てたパロディ・ニュース動画が「本格的すぎる」と話題です。「タマスケ広報課長 公務執行妨害で逮捕 猫アレルギーの消防職員を狙った犯行か 大阪市・平野区 ANC NEWS」のテロップ入りで“事件”を報道。もふもふが登場するとは思えない、おどろおどろしいタイトル、ニュース報道さながらの本格編集。さらに元NHKのフリー女子アナを採用したナレーションで、Twitterの投稿動画には340万回再生、13.7万のいいねがつきました。

「【臨時ニュース】大阪市平野区にて消防用設備の施工・メンテナンス業を営む青木防災(株)が消防署に提出した報告書に、猫の体毛とみられる異物が混入されていました。猫アレルギーの消防職員を狙った計画的な犯行であった為、同社の広報課長であるタマスケ(7)氏が公務執行妨害の容疑で逮捕されました。」とツイートしたのは、青木防災(株)【公式】(@aokibosai)。ニュースのなかでは、「提出した書類には複数本猫の毛が挟まっており、消防職員のくしゃみが止まらなくなった」という“犯行”の証拠となる書類も紹介されていました。

日頃から熱心に仕事に取り組んでいるタマスケ広報課長ですが、一体どうしたのでしょう。担当者にお話を聞きました。

ーーなぜニュース動画を作り始めたのですか。

「何度か静止画で色々な逮捕ネタを投稿した後に、『これからは動画やな…』と思ってニュース動画を作り始めました。まずネタで動画を拡散させ、それから伝えたいことを多くの方に届ける作戦です。ちなみに今回、真面目な話をすると、消防関係書類のオンライン化について多くの方に知ってほしかったのでバズらせました。最初はアナウンスを自分の声で吹き込んでいたのですが、『ビミョ〜だな…』と思っていたら、Twitter上でプロのアナウンサーである青木栄美子さん(@chunbi_mu)=元NHK、富山在住フリーアナウンサー=と繋がることができ、それ以来、なんとも贅沢なことですが、プロのアナウンサーさんにニュース読み上げをしてもらっています(笑)真剣にふざけたネタを作り、多くの方に喜んでいただく。そのついでに、そっと大切な消防・防火管理などについて入れ知恵させてもらっています」

ーー社内に動画編集が得意な人がいらっしゃるのでしょうか。

「動画編集は管理人(中の人)の高専時代の後輩に頼んでおります。勝手知ったる仲のいい後輩なので、私が複数の動画を送るだけで、こちらの意図をくみ取って動画編集してくれる、痒いところに手の届く優秀な動画編集マンです。静止画の加工・編集のみ私がやっています。ちなみに、私はタマスケ広報課長の動画を撮ったり、くだらないネタを考えるのが得意です。(笑)」

ーーなぜタマスケ氏は消防職員を狙ったのでしょうか。

「仕事をする中で、気に入らないことがあったんでしょうね。(笑)我々の生業である消防設備業は消防署と密接に関わり、消防士と二人三脚で仕事をしています。消防士さんは、皆さんが想像している通り真面目で志高い方が多いです。しかし、組織が大きすぎるが故に世間の流れに追従しづらい部分があったり、公務員であるが故に営利団体である民間企業と物事に関する認識のギャップがあったりします。その鬱憤を晴らすために、今回消防職員を狙ったのだと思います(笑)」

ーーブラッシングしてもらって抜けた毛を書類に混入したようですが、共犯者がいるのではないでしょうか。

「共犯者もいるでしょうね。その可能性も調査中ですが、おそらく既得権益や裏での圧力で揉み消されるのではないかと思っています。この世の中、正しい事を正しいと、間違っていることを間違っていると言うと自分の身が危うくなる、そういった保身を優先する者が、生まれながらに権力を持つ立場にいたりすします。だから組織の猫である、タマスケ広報課長のような野良出身の叩き上げが、時に罪を被らなければならないこともあるのです」

ーータマスケ氏は今、勾留されているのでしょうか。

「タマスケ広報課長は現在、勾留もされています。ただし、もともと以前に『終身刑』を食らっており、おそらく命が尽きるまで青木防災株式会社の事務所から出られません。そのことから “勾留” されているといえばそうなのですが、どんな身柄拘束や懲役も『どんとこい!』の無敵状態になっています。

ーー差し入れはなさいましたか。

「特にこれといった差し入れはなく、普段通りのカリカリ食べ放題、水飲み放題、平日15時CIAOちゅ〜るのルーティーンが回っています。ただし『またたび玉』を複数の社員が持っており、こっそり貰っているようです。差し入れ募集しています!」

◇ ◇

タマスケ広報課長は「旧・青木防災(株)事務所ガレージで母猫が出産をし、母猫を含む他の子猫は解散したがタマスケだけがそのままガレージにて生活。野良猫として一冬を越えた後、捕獲されビル3階へ移動。その後、去勢手術を終えて完全な飼い猫に。生後まもなくであったにもかかわらず厳しい冬を乗り越えた生命力や、高い身体能力を活かして消防・防災の活動についての啓蒙や実践に取り組んでいるということです。

臨時ニュースを見た人からは、
「まじめに読んじゃったんだけど。ようはうちの可愛いニャンコが悪戯して困る〜って自慢のニュースでいいのかな?」
「タマスケ課長・・・またですか⁉︎これで何度目ですか⁉︎牢屋(ケージ)に入ってもくつろいでますしwww」
「毛を仕込み過ぎでしょwww」
「下半身にモザイクがかかってる場面好き」
と多くのコメントがつきました。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)