フリーアナウンサーの近藤サトさんがグレイヘアで登場されて以来、女性の間で白髪染めを「続ける」だけでなく「やめる」選択肢が浸透してきました。でも当初、近藤さんの周囲の反応は「見て見ぬふり」が多かったのだそうです。

私、実は3週間に1回、美容院で白髪染めをして、みなさんが気付かない程度に茶色を入れています。というのも男性の政治家で、顔に深いしわが刻まれているのに髪はヌラヌラと黒い方を拝見して、ちょっと違和感を抱いたから。甘利明衆院議員はある時期から白髪染めをやめられたようで、それも又お似合いです。男性は「ロマンスグレー」という形容がありますが、女性には当てはまらないんですね。実は私の姑さまはきれいなグレイヘアでした。髪型はなんと「オカッパ」。そんな私と姑さまを見た相方のモモコは「リンゴの白髪版」と爆笑していました。聞けば大病を患ったのを機に染めるのをやめたとか。そういう方は多いそうです。

男女とも40〜50代にとって「若いころと変わりませんね」と言われるのが最高の褒め言葉だと言われます。たとえ痩せたようでも直接的に「痩せましたね」と言うと、病気でやつれたと捉えられることも。私は「締まりましたね」とか「体を絞られましたか」とか言うように気を付けています。

変化が見えても、見えていないかのように振る舞うのが大人の対応。カツラだと分かっても気付かぬふり。そこに視線が行かないように振る舞います。女性でも薄毛を気にしてウィッグを着けている方も多いですが「これ、ウィッグなのよ」と言われても「えー、そうなの?」というのが今の日本の大人の対応なのです。

一方でグレイヘアに踏み切るのはやはりそのきっかけが難しく、何よりもメークも服装もバッチリ決めないと、みすぼらしいおばあさんに見える気がして、心がひるんでしまいます。染めずに「ありのままの自分」としながらも、お手入れは頑張らなければいけないですものね。年を取ると毛穴も老化してクセ毛が出てきたりして、きれいなストレートにはなりにくいし。結局グレイヘアは「美しく生きる」生き方の一部だと思います。だから「意識高い系」でないとなかなか成功するのは難しいのかも。覚悟をもったチャレンジが必要なのだと思います。

実の所、私も、いつ白髪染めをやめるか決めかねています。一時は還暦が区切りと決めていましたが、今はもうちょっとこのままでいようかな、と思っています。最近はネオグレイヘアといって、白髪を生かしながらカラーやメッシュを入れるなど、移行期間をおしゃれにするスタイルがあるそう。まずはそちらからチャレンジしようかな、などと只今思案中の私です。