「最近息子牛乳すげぇ飲むな…と思ってたんだけど、パック側面に答えが書いてあった。牛乳の旬、今じゃん」

 ツイッターユーザーのはちまる(@hachi_mal)さんのそんなつぶやきが、4.5万いいねを集めるなど話題になっています。確かに、冬になるとホットミルクとかホットココアとか、クリームシチューとかミルクスープとか…白くて温かい飲み物や食べ物に本能レベルで惹かれますが、牛乳の「旬」って??

 はちまるさんによると、息子さんの様子が変わったのは、寒さが募ってきた最近のこと。「家の中で視界に入るたびに高確率で牛乳を飲んでいるようになった」といい、決まって「ぷはー、うめー!」と言っているのだとか。特にこの日は、普段旦那さんが買ってくるスーパーのPB商品が品切れで、「新潟県農協乳業」(新潟市)の「農協牛乳」を買ってきたらしく、その側面を見ると夏には3.6%ぐらいの乳脂肪率(乳脂肪分)が、秋口から上昇し、12月ごろには約4.0%とMAXになる−という内容のグラフが添付されていたそうです。

 同社によると、この数字は「あくまで参考値」といい、グラフをいつから添付するようになったかは不明ですが、「かなり前から書いてあると思います」とのこと。というのも、同社は新潟県内の酪農家が所属する農協などが出資して1979年に設立されて以来、「新潟で生産した新鮮な牛乳を、新潟の人に飲んでもらいたい」との思いで、殺菌処理のみを行った「成分無調整牛乳」を製造し、ほぼ県内のみで販売しています。

 「無調整」なわけですから、「季節によって味も変わります」といい、「牛さんは比較的寒さに強い動物なので、冬の方がコンディションが良いんです。また、他の動物と同様に冬に向けて脂肪分を蓄えるので、コンディションの良さと相まって生乳中の乳脂肪分も高くなり、コクも生まれる。一方、夏は牛さんもちょっとバテ気味になる分、脂肪分が少ないあっさりした生乳になるのだと思います」といいます。

 でも、乳脂肪分が低いから悪いわけではなく、暑い夏にあんまりこってりした牛乳はちょっと…ですし、人間も自然の一部と思えば、これはこれで理にかなっているのかも。

 「もちろん、この傾向は新潟の牛さんだけじゃなく、全国どこでも同じだと思います」と同社の担当者。「それに、気候以外にも、栄養分の高い飼料を与えたり、コンディションを整えたりと、全国各地でその風土や牛の体調に合わせ、いろいろな工夫や手間をそれぞれの酪農家さんが掛けておられると思います」といい、「私たちも、酪農家さんが作られた生乳のおいしさを、そのままお届けし続けたい」と話してくれました。

 はちまるさんのツイートには、酪農家のユーザーから「牛の出産は暑い夏を避けて秋にさせます。その子牛のために、牛乳の脂肪率が上がるのでは」、「冬は乾燥飼料や穀物をエサにするので牛乳の味が濃厚になる」などとのリプライも。「『牛乳飲みたくなった!』というリプをたくさん頂いたので私も飲みたくなって飲んでます。うまい!」とはちまるさん。

 無意識にしろ味の違いを察知した息子さんもやるな…!という感じですが…本能レベルで惹かれるにはちゃんとワケがあったよう。何はともあれ、この“旬”のコクがたっぷりの牛乳、いただかない手はないですよね!

(まいどなニュース・広畑 千春)