コロナ禍で在宅勤務や自宅での学習を余儀なくされる人が急増。連動するかのように「姿勢に問題あり」の「猫背」の人が増えているといいます。パソコンやスマートホンの普及をはじめ、疲労やストレスなどでも猫背になりやすく、猫背になれば、コリや頭痛はもちろん、免疫力低下やメンタル面にも作用。逆流性食道炎やうつなどさまざまな病気を引き起こす可能性もあるといいます。「猫背を軽くみると大変なことになる」と警鐘を鳴らすのは、猫背・姿勢矯正で知られる「鳴尾ぴっと骨盤整体院」(西宮市里中町)代表の影山博大さん。話を聞いてみました。

「たかが猫背、されど猫背」甘く見るのは危険

 「姿勢のよし、悪しで、健康状態も大きく違ってきます」とは影山代表は話します。よい姿勢の人は脊柱が緩やかで美しいS字カーブを描いているとか。しかし、高齢になれば自然と姿勢を保つための筋力が低下し、曲がりやすくなります。また、若くてもパソコンやスマホをすると前傾姿勢になり、猫背になりやすいのです。加えて「コロナが蔓延している現代はテレワークや社会情勢的な背景によるストレスで猫背になりやすいといえます」と影山代表は指摘します。

 しかし、多くの人は「たかが猫背」と思っているかもしれません。ちょっと疲れただけで誰もが背が丸くなる経験をし、元気になればピーンと背筋を伸ばすだけで元に戻ると安易に考えているからかもしれません。

 されど、猫背は肩こり、頭痛、腰痛だけでなく、内臓の不調やうつ症状の原因になることがあります。他にも「高血圧や脳梗塞、逆流性食道炎、高齢者の場合は誤嚥性肺炎などの原因にも関わっているかもしれないのです」と様々な症状に繋がる危険性を猫背は秘めているといいます。

猫背を防ぐ対策は今からすぐに始めるべし!

 猫背にならないためには日々の姿勢が肝心です。「座っている時にダラっと座っていたり、足を組んで座っていたり…。このような時は一度立ち上がり、立位でも座位でも脊柱の土台である骨盤を意識して、座り直すだけでも猫背を防ぐ対策になります。それに、正しい姿勢は美しく、他人から見ても気持ちがいいものです」。

 よい姿勢のポイントは以下です。

①左右への体重の偏(かたよ)りがない姿勢。

②骨盤が前後左右に傾くことがなく、足がまっすぐ伸び、骨盤にうまく上半身が乗り、一直線になるような姿勢に。

猫背解消で集中力が増し、健康に自信が持てる

 実際問題、よい姿勢を維持するのは意外に難しいといえます。寒くなれば自然と体を丸くしがちですし、前傾姿勢になって作業する場面も少なくありません。だからこそ、よい姿勢を保つ努力が必要なのです。そして、猫背改善に特化した整体院である鳴尾ぴっと骨盤整体院には例年、老若男女問わず、猫背で悩む人が多く訪れています。とくに、コロナ時代になって「猫背の人が増えた」ともいいます。

 同院では、アメリカのカイロプラティックドクターも使用する設備で骨格矯正を行っているといいます。

 「体の歪みが原因で猫背になっている人は少なくありません。その歪みは人によってさまざまで、体型も猫背のあり方も十人十色だからです。だから、当院では一人ひとりにあった猫背矯正をしています。凝り固まった筋肉をほぐしながら、原因を根本から矯正する猫背の改善に努めています。また、再発の防止につながる施術や猫背にならないためのアドバイスもしっかりと行っています」と影山代表。

 骨格や骨盤の状態を安定させることができれば、自然に脊柱が穏やかで美しいS字型を描くようになるといいます。

 実際に猫背で悩んでいた患者さんの声も聞いてみました。「猫背って見た目にも悪く悩んでいました。正しい姿勢を取り戻すと見た目もよくなり、おかげで自信もでてきました」とは、西宮市内に住むOLさん。受験期のお子さんをもつお母さんからは「猫背が改善できたら子どもの集中力がアップし、学力も伸びました」といううれしい声まで聞かれました。

 ところで、意外にも猫背と思っていない人でも、背骨の歪みから「隠れ猫背」の人がいたりします。この機会にあなたの姿勢もチェックしてみませんか?

(まいどなニュース特約・八木 純子)