絵本の読み聞かせって、どうやったらいいの? 何度もトライしているが、1歳9カ月の息子の興味を引くことができず、うまくいかないこともたびたび。新型コロナウイルスの影響による外出自粛もあり、自宅で過ごす時間が長くなる中、県内を中心に読み聞かせ活動を行うフリーアナウンサーの中村恵美さん(47)=岡山県玉野市=にこつを教えてもらった。

 元山陽放送アナウンサーで、絵本全般の知識を持つ「絵本セラピスト」の資格を取得しており、大学2年と中学1年の2男を育てる母親でもある中村さん。ポイントの一つに本選びを挙げる。育児書などが推薦する定番作品に注目しがちだが、「車や動物、虫、アンパンマンといったそれぞれの好きなものが登場すると反応が良い」と話す。加えて、低年齢の子どもは「いないいないばあ」といったリズムを楽しんだり、「ころころころ」などの擬音語が入ったりしているものがお薦めという。

 読むときに意識するのは、声の高さと強弱▽ゆっくり、速くといったメリハリ▽間の取り方―。疑問文は語尾を上げたり、関心を向けたいときはあえて小さな声で読んだりと工夫できる点は多い。笑顔で読むと、自然と明るい声になるなど表情の大切さも語ってくれた。さらに表紙を見せ、題名もちゃんと読んで内容に入ると物語が始まる前のわくわく感も倍増するそうだ。

 事前の下読みの大切さも指摘。内容や登場人物を把握することで、読むときの工夫につなげることができる。また、間違えて2ページ分めくり、次の展開が“ネタバレ”してしまう危険性を避けるため、1ページずつ慎重にめくるようにとのこと。口を縦に開けることで声がクリアになるそうで、滑舌が気になる人向けに「ダダラララダ」「ダゾザド」と繰り返し発するアナウンサーならではの発声練習法も伝授してもらった。

 「喜んだり真剣に聞き入ったり、絵本を通じて子どもの感性が育まれる。5分あればできるので、忙しい毎日の中でも時間を設けて」と呼び掛ける。最後に「読み聞かせる期間は小学校に上がるくらいまで。過ぎ去れば、短かったなあと思う」と言う。私もかわいいわが子のために、今日から実践しよう。

(まいどなニュース/山陽新聞)