みなさん一度は考えたことがあるであろう「転職」。でも、具体的に行動を起こそうと思うと、不安になることも多いのではないでしょうか。そんなあなたに役立つ調査がありますよ! 30代の転職組に「転職で失敗したこと」を聞いたアンケートです。

株式会社ビズヒッツが行った「30代の転職に関する意識調査」です。30代で転職を経験した203人を対象に2020年12月にインターネット経由で調査を行い、このほど結果を公表しました。気になる「転職で失敗したこと」をランキング形式で紹介してみると…。

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【5位】資格取得・スキルアップをしておけばよかった

▽実用的な資格がなく、自分を売り込むアピールができずに苦戦した。転職前に資格を取ればよかった(31歳 女性)
▽年齢的にも特殊なPCスキルを持ってる方が優先的に採用されていた。自分には一般的な事務スキルしかなく、採用になかなかつながらなかった(35歳 女性)

(同社コメント)…たとえば、経理の仕事なら簿記2級を持っていることは採用の決め手になりますし、貿易事務ではTOEICのスコアが応募条件になっているケースも。事務職への転職であれば、ワード・エクセルなどのオフィスソフトが使えることは必須となります。資格やスキルは、あれば何でもいいわけではないですが、やりたい仕事が明確なら、その仕事に必要な資格やスキルを持っていることは採用に有利になります。

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【4位】面接対策・自己分析をしなかった

▽30にもなると面接でしっかりとした退職理由や志望動機が求められる。あまり深く考えずに挑んでしまい、しどろもどろなって悪印象を与えたと思う(30歳 男性)
▽新卒採用や20代での転職活動とは異なり、ポテンシャルの採用ではないと痛感した。もっと年齢相応にスキルや将来を見すえた話をすべきだった(36歳 女性)

(同社コメント)…30代の転職活動では、「あなたは何ができるのか」「どんなキャリアプランがあるか」など、その場で考えて答えるのが難しい質問をされることも多々あります。そのため、きっちりと面接対策や自己分析をしていないと、見当違いな答えになってしまうこともありそうです。

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【3位】20代のうちに転職すればよかった

▽30代は20代の時よりも企業の目が厳しいので、もう少し早く転職しておけばよかった(30歳 男性)
▽今までは転職活動に苦労したことがなく、いつでも見つけられると思っていた。子どもがいて時間の融通がきかないハンデ、30代半ばという年齢のハンデは想像を超えていた(35歳 女性)

(同社コメント)…一般的に、年齢を重ねるほど転職は難しくなります。雇用する側からすると、人件費や教育のしやすさ、上司との関係構築などにおいて、若い人のほうがメリットを感じるからです。雇用される側からしても、年齢を経るほど、高いスキルや経験を求められるようになるため、転職のハードルは高まります。また女性の場合は、「すぐに結婚したり、出産したりして辞められたら困る」と考える企業側も少なくないため、年齢や子どもの有無が合否を分けることも現実的にはあるようです。

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【2位】転職先のリサーチが足りなかった

▽条件のみで探していたが、応募する企業のことをもっと調べておくべきだった(35歳 女性)
▽とにかく前職を離れたくて急いだ。新しい仕事は、ボーナスなし、交通費なし、退職金なし。今思えば「なぜこんな転職をしたんだろうと感じる(33歳 女性)
▽厚生年金に加入している職場に転職すればよかったと思う。老後が不安(32歳 女性)

(同社コメント)…とにかく早く就職したいと思うと、給与だけで決めたり、多少のデメリットには目をつぶったりしがちです。しかし、ちょっとした妥協が、のちに大きなしこりになることも少なくありません。なかには、転職前よりも待遇や環境が悪くなり、早々に退職する人も。譲れない条件と妥協ポイントを明確にしておくことが、重要となりそうです。

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【1位】もっと他の会社と比較検討すればよかった

▽安易に決まったところに就職するのではなく、長期的な視点で転職先を決めるべきだった(30歳 男性)
▽事務職にこだわって、再就職の範囲を狭くしてしまった(38歳 女性)
▽もっと転職エージェントなどの専門家を頼り、自分に合った業務や働き方を相談しながら転職活動を進めればよかった(37歳 男性)

(同社コメント)…内定の出た会社に即決したり、業種や職種を絞り込みすぎて選択肢を狭めたりしたことを後悔する声が多数。収入が途絶えることへの不安から、「どこでもいいから」と焦って決断する人も多いようです。後悔のない転職をするためには、金銭面の心配をしなくていいように在職中の転職活動をおすすめします。

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なお、30代男女の転職理由を聞いたところ、1位に「待遇や職場環境への不満」、4位に「人間関係」、6位に「仕事が合わない」がランクインしていました。

また、「転職先が決まるまでどれくらいの期間がかかったか」聞いたところ、66%が3カ月以内という比較的早い段階で決まっていることが分かったほか、「転職活動で応募した数」を聞いたところ、1〜3社が53.7%を占めたといいます。

これらのアンケート結果について、同社は下記のように解説しています。

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ハードルが高いといわれている30代の転職でも、5〜6割の人は比較的短期間でサクっと決まっていることが分かります。一方で、少ない応募数や短期間で転職先が決まることは、必ずしも転職の満足度に直結しません。

このことは、「30代の転職で失敗したことランキング」で、「もっと他の会社と比較検討すればよかった」「転職先のリサーチが足りなかった」が上位だったことからも伺えます。

納得のいく転職にするためには、早く決めることだけに注力せず、条件や仕事内容はもちろん、転職先の社風や自分のビジョンが転職先で実現できるかなども含め、しっかり検討することをおすすめします。